本光禅寺

▲美しい大名庭園(2009.4.5)

瑠璃山 本光寺略記より
 此の地、往昔より薬師如来を安置せり、長徳乙未年(995)諸国疫病の際、諸人祈願し大いに免る。そこで新に堂宇を建立し鳳翼山神徳寺といった、それより年移り寛文(1661)のはじめに至りては、只、薬師如来の小堂のみ存する時に、黄檗の木庵和尚の高弟鉄堂そのかたわらに草庵を結び静居す。
  美作大守森内記長継公、深くその道風を慕い、大守の香華院千年寺第二代に延請し以って皈宗す、延宝元年(1673)修造し瑠璃山本光寺と改めて和尚を以って開山とする。  ついで弟子の北巌を二代住持として招請し、延宝七年村内地高百五十石を寺領として寄附あり、制札をしいて境内及び前の川の殺生を禁じ、刹竿制石を立て放生池を設く、又大守の側室継光院殿(於偕)の参禅の指導は学僧でもあったこの北巌によりなされた。
  継光院はお城の北御屋敷(衆楽園)に住み、子供達の教育に力を注ぎ、自らは禅を学び、文学を愛した才女であった。森家が改易となり、三日月乃井野と新見藩主になった二人の息子が、母歿年の正徳元年(1711)四月二十日より茶湯料として各十石を贈り、明治維新まで墓参も行われた。

 長継公は津山藩で最も長く藩を統治した人物で、森家の盛衰を見届けた唯一の人物でもある。長継は初代藩主・森忠政公の外孫で、姓は関氏といい、森家の重臣だった。

▲庭

祠祭
薬師如来立像・釈迦牟尼佛座像・達磨大師・普賢菩薩・八手観音(別名弁天さん)など安置
霊牌
森内記長継・同側室於偕・偕長女於鍋・同次女於千ほか

本光院殿(松平主馬康矩の室となった於鍋)
継光院殿(長継側室於偕)
梅雲院殿(長継側室於つま)・守光院殿(長継乳母)ほか。

 尚、於偕は本光院のほか、森對馬守長俊 関備前守長治、防州徳山藩主毛利飛弾守元次の室となった於千、また良洪院殿(大吉)ら五子の生母である。継光院は当地墓所に地蔵尊のお姿でおわします。

▲継光院地蔵(お偕の方)

旗杆石(旗をさすための石)上の穴に竹、下の穴に木を通す。

▲山門が傷んでいました。


瑠璃山本光寺案内板

 長徳(995)のころより薬師如来を安置して、神徳寺と称す。
  寛文(1661)のはじめ津山藩二代目森 長継黄檗の木庵禅師の高弟鉄堂に帰依し本光寺と改名
  東一宮中村七十五石六升六合、西一宮湯谷村七十四石九斗二升四合、計百五十石を禄高として再興、森家菩提寺となる。
元禄十年、森家改易と共に一時寺領退転となるも、森家の族、播州乃井野の城主、森對馬守長俊、同備中新見の城主、関備前守長治、同赤穂加里屋の城主、森和泉守長直等の諸侯より茶湯料として各高十石宛寄附あり。
且、松平家津山へ入城の後、その由緒特殊なるを以って、寺格取扱最鄭重にして年々高米寄附あり。しかし、明治維新に及び諸侯の寄附は全く廃絶。戦後の農地改革(開放)(昭和22年)を経て今日に至る。

▲山門

▲庭から山門を見る

▲唐破風の玄関

▲客殿を横から

▲薬師堂

▲本堂

▲山号額

▲本堂を横から見る

▲名木百選
本光寺の銀モクセイ(モクセイ科)
津山市一宮
推定樹齢350年
本樹は、津山藩主森長継公が禅寺を再興し、開山したときの記念に植えられたものと伝えられている。

▲銀モクセイ

▲市指定天然記念物
市指定天然記念物
銀モクセイ 二株   樹高約十五米  樹齢約三百年
「龍もくせい」といわれ、龍の二つの目にたとえられます。
江戸のはじめ中国から渡来された木庵禅師により植えられたと伝えられます。
長継公の娘が二十三歳の若さで亡くなった九月にはまっ白い花をつけ、落花は雪のごとく青苔を覆い境内は芳香につつまれ、姫の霊をなぐさめるかのように、また、参道に沿って曼珠沙華が咲き乱れる景観は美事です。

▲ウバユリ2009.7.30

▲椿の垣根

▲参道

▲本光禅寺

▲瑠璃山 本光寺略記より

▲津山市指定天然記念物看板

市指定天然記念物
本光寺の銀モクセイ 昭和44年7月2日指定
津山市指定史跡
本光寺境内 平成11年1月13日指定

▲参道の松

▲薬師堂から裏へ

▲苔むして

▲裏庭の借景

▲裏庭

▲墓所

▲墓所

▲裏庭の椿

▲ハスとウバユリ


本光禅寺で禅の体験が出来ます。

岡山県津山市一宮332

電話0868-27-0328

境内は天然の砦を成していて、両側の外堀(放生池を通って境内に入る。門前に鉾立石、土塀にに銃眼もみられた。また、裏庭は自然をとり入れた「蓬莱の庭」と呼ばれ造園は衆楽園と同じ長継です。

▲2009.5.14

2009.6.24

▲ウバユリ2009.7.30

▲二人

▲椿

▲ほたるぐさ

▲夏椿

▲ハス2009.7.30

「先の台風で木々が倒れてしまい、生態系が狂ってきており、2010年夏には1本も咲いていない」と市内で唯一咲いていたハスだそうです。花を愛する市民の方からご連絡いただきました。

▲芍薬

▲はないかだ

▲ウバユリ