常清晃司さん

ネフローゼ症候群を克服した常清さん(4歳の時に父親を交 通事故で、高校の時に母親を飲酒運転のひき逃げで亡くす)

2009.10.5取材
 

▲練習道場にて

▲仲間と


鼓 童/舞 台メンバー 坂本 雅幸さんとは同じ津山東高校で、よく話をしていました。坂本さんは当時から音楽のセンスは抜群でした。これから も良きライバルとして彼に負 けないように頑張りたいと思います。



常清晃司(つねき よこうし)

常清晃司プロフィール

昭和58年7月17 日岡山市生まれ.

(母親が亡くなっ てから、祖父の家に引き取られ、津山東高校に通いながら極真を習いました。)
・津山東高校卒

・趣 味:読書と格闘技の研究。将来はインテリ系の格闘家を目指します。

・主な戦歴
第19回西日本新空手道大会K-2トーナメント中量級準優勝

2001年極真会 館主催・中四国大会重量級第3位

第2回フォーオー ル主催・神戸カップ、キックボクシング、ミドル級第3位


私、常清晃司 は11月3日に岡山武道館で行われる格闘技イベント『GLADIATOR』に出場します。


これほどの大き なイベントに出させてもらえるのは本当に有難い事で、周りの人々に感謝しなければいけないと思います。

私自身、幼少の 頃は身体が凄く弱く『ネフローゼ症候群』という腎臓病を患っており入退院を繰り返す日々でした。

物心がついた4 歳の時には父親を交通事故で亡くし、それからは母と一歳下の妹の母子家庭でした。その頃から漠然と『強い男になりたい』という思いはありました。

転機となったの は私が中学生くらいの時にK-1が凄い人気を博してきた頃で、初めてK-1を観た時に『格闘技を習いたい』と思い、近所にある極真空手の道場に通い始めた のが格闘技を始めたきっかけでした。

極真を始めて、病 弱だった私の身体も徐々に強くなり、自信も付いてきました。
しかし、極真を始めて半年程経った2000年の10月に私にとって衝撃的な出来事が起こります。


仕事帰りの母親 が飲酒運転によるひき逃げにより亡くなってしまいます。


その当時はま だ、危険運転致死傷罪も法律になく、加害者は軽い服役程度で、到底納得のいくものではありませんでした。

当時、思春期だっ た私にとってそれは想像を超えるくらい辛く、苦しいものでした。とにかく、格闘技で強くなる事だけが私の支えでした。

最初は自分の寂 しさを格闘技に打ち込む事でごまかす部分もありましたが、格闘技を続けるうちに分かった事があります。それは、私は一人ではないという事です。

格闘技の練習が 辛くて辞めたい時に励ましてくれた友人達、毎日を支えてくれる家族によって今日の自分があります。

今回の試合は、そんなお世話になった皆さんに、恩返しをする為にも全力を尽くしたいと思ってい ます。と同時に私と同じ様 に両親がいなかったり、病気で苦しんでる人に、少しでも勇気と感動を与えられれば、格闘家冥利に尽きます。

11月3日は全 てを出して頑張ります。

(情報提供:常清晃司さん)