八幡神社(津山市新野山形字宮山)

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 天平十年(738)美作守大伴兄磨のとき、豊前国(大分県)字佐八幡宮の分霊を勧請し、上宮八幡宮と唱えたという。祭神は品陀和気命(応神天皇)・大雀命(仁徳天皇)・天御中主命の三神をまつり、相殿に足仲彦命(仲哀天皇)・息長帯比売命(神功皇后)をまつる。(美作神社資料)

 当社は、旧新野郷(新野山形・西上・西中・久本・工門・西下・堀坂・妙原)の一の宮で、新野郷一帯の大祭である「新野まつり」(岡山県重要無形民俗文化 財)の親神様といわれている。明治六年社号を八幡神社と改称し、大正二年には新野山形字若宮にあった若宮神社(祭神 大雀命)を合祀し、大正三年には、西 上字明見に鎮座する西上の産土神天津神社(祭神 天御中主命)を合祀した。毎年十一月三日に行われる新野まつりには、八幡神社から三体(八幡神社・若宮神 社・高良神社)、天津神社から一体の神輿が山形稲塚野に神幸する。
 寛文年中に津山森藩の二代藩主長継公から甲冑一領、緞子の幡十二旒、元禄年中には松平藩長矩公から剣一口等が寄進されている。(勝北町誌・歴史めぐり資料より抜粋) 2012.10.25取材

イノシシどびら.jpg八幡裏参道鳥居.jpg末社.jpg八幡裏参道1.jpg

イノシシの柵があります。これを抜けて入ります。(裏参道)

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表参道と鳥居

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拝殿と回廊

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歌舞伎殿と拝殿

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立派な本殿

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拝殿の中と奉納絵馬

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本殿の飾

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鰐口
 本社の拝殿の正面に懸けられ、参拝者が布で編んだ綱を動かして、打ち鳴らし礼拝する。この鰐口の径38㎝、表面の中央上部に、上宮八幡宮、右に新野山方村、左に宝永元(1704)甲申九月日、津山吹屋与三衛門作の銘がある。中央部の隆起には、蓮華文を鋳出している。
旧勝北町教育委員会指定文化財(案内板より)

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東美作路名木百選
山形八幡神社のモミジ(カエデ科) 樹齢150年 樹高15M 目通り周囲1.7M  勝央地方振興局  平成12年3月吉日 (案内板より)

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境内

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末社神

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郷土記念物 山形八幡の森
1.位置 勝田郡勝北町新野山形宮山
2.指定年月日 昭和62年(1987年)3月31日
3.特徴 山形仙のふもと、海抜355mのこの場所に新野郷の総鎮守である八幡神社があります。天平10年(738年)豊前の国(大分県)宇佐八幡宮の分霊を勧請し、上宮八幡宮と唱えたといわれています。祭神は、応神天皇・仁徳天皇・天御中主命の三神がまつられています。明治6年社号を八幡神社と改称しました。毎年11月3日に行われる新野まつりは、作州最大の秋祭りで地域の人々に親しまれています。
 社叢は、モミを優占する密林で、ヒノキ、スギ、アカマツ、アベマキ、サクラ、モミジなどの高木層につづいて、ウラジロガシ、シラカシの亜高木層、さらにその下にヤブツバキ、ヒサカキ、アオキ、ヤブニッケイの低木層、ヤブコウジ、ヤブラン、ヤマホトトギス、ミヤウズラ、ツルリンドウ、センボンヤリ、チコユリなどの草木があり、勝北町の天然記念物に指定されており、神聖な気配を漂わせています。
4.行為の制限 現状を変更し、又は、その保存に影響を及ぼす行為をしようとするときは、あらかじめ届出が必要です。(案内板より)

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本殿横にある末社神