出雲街道 下山本陣(勝央町)

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出雲街道と下山本陣
 出雲街道は、ほぼ現在の国道179号線及び181号線に沿って播州姫路から雲州松江に至る藩政期の街道である。作東町杉坂峠から美作町北山・上相を経て、勝央町から津山市内に入る。当地勝間田は、江戸時代に美作・出雲など各藩主の江戸参勤交代の宿場として栄えた宿場町である。古くは商家が軒を連ね、その中を貫く街道の片側には小川をつくり、滝川の水を引いて流していた。終戦直後まで、きれいな水がながれ食器などを洗う風景がみられたが、今はその面影はなく溝だけが残っている。町並みも大きく変わったが、瓦葺き屋根に卯建が上がり、格子戸の家が今もところどころに残り、往時を偲ばせてくれる。

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 この勝間田の宿場には、諸藩の参勤交代に当って、大名や供の者が泊った旅舎である本陣が二つあった。津山藩主専用の下山本陣と松江・勝山の藩主などが宿泊した木村本陣(出雲本陣)がそれである。木村本陣は現在の中之町公園前の日野屋付近にあったとされるが町村合併後、美作町中尾の浅浦氏に売却され、母屋として昔の面影を残している。

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 下山本陣は、本来、街道と真福寺に狭まれたこの地一帯に広い敷地を有していたこの建物は下山本陣の一角にあり往時の面影をよく残していることから 出雲街道と宿場町勝間田の歴史を見守ってきた伝統的な建物として改修保存され後世に継承されることとなった。(文:看板より)

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廊下には段がついている。

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現在の下山本陣内部

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下山本陣内部

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下山本陣(高等勝南小学校跡)
 勝間田宿には二つの本陣があり、恵比寿橋をわたってすぐの場所に下山本陣があった。街道と真福寺に狭まれた範囲の広い敷地を有し、主に津山のお殿様が宿泊するためのものとされていた。
 明治20年から40年までは、高等勝南小学校が開設された。現在の建物は、本陣の南端の一角にあったもので、宿場町勝間田の歴史を見守ってきた伝統的な建物として、平成11年に町が改修整備した。(立札より)

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下山本陣2階ですが、階段を直角に上がるので怖かった~。