楢村の稲荷様(楢)

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 稲荷大明神を祭った社が鷹(高)山にあり「稲荷様」と呼んで楢村の商売繁盛の神として村の人たちに敬われていた。山の北面中腹に岩倉を背にして社がつくられ、西側の近長道から鳥居をくぐった参道が右折して2,3段の石段を上がるともう一つの鳥居がある。そこから15.6mの石段を上ったところに社がある。

創設時期は明治の合祀以後と思われ、戦前までこの神社の祭日には太鼓を打ち鳴らし、景品付きの籤引きなどをして賑わっていた。村民が商売繁盛を祈願してい たのである。今も社は残っているが、参詣する者はほとんどいない。ここは変成岩が露出していて、江戸期の川湊を中心に上下200mほどの護岸の石組みを造 成するときの石の切り出し場であり、そこに稲荷大明神の社を設けたのである。(文:多胡益冶編著 川湊 楢村より抜粋)(2015年3月2日取材)

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桜橋や出雲街道が見えます。

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鳥居

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急な坂があります。                   ほどなく到着。

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稲荷様

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これは手水鉢でしょうか?

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鳥居の近くには岩肌を切り出した跡が見えます。