つやまギャラリーⅣ 「尾上紫舟と内田鶴雲」

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2015年12月3日(木)~12月10日(木)市指定重要文化財 旧妹尾銀行林田支店(旧洋学資料館)に於いて「尾上紫舟と内田鶴雲」がありました。二人は共に津山の生まれだったそうで、尾上柴舟は、明治9~昭和32津山市田町生まれ、内田鶴雲は、明治31~昭和53津山市新野山形(旧勝北町)生まれです。「旧妹尾銀行林田支店」は、市指定重要文化財(建造物)で、昭和53年~平成21年津山洋学資料館として利用していた建物です。神社仏閣風の外観を持つ本館とレンガ造りの展示室からなる和洋折衷の建物で、大正期の優れた建築技術を示す近代建築の建物です。(2015年12月9日撮影)

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内田鶴雲 明治31年(1898)~昭和53年(1978)
本名は祐之。津山市新野山形で生まれる。大正10年(1921)文部省教員検定試験合格後、閑谷中学校、笠岡女子高等女学校、就実高等女学校、ノートルダム清心女子大学などで教員として務める。
書は大原桂南、丹羽海鶴、井原雲涯、安藤聖空に師事する。流麗な平安朝かなに漢字の線を加えた独特の書風を作った。昭和25年(1950)日展出品作の「水の変態」は日本かな書道界に新機軸を開いた。

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内田鶴雲の書

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内田鶴雲の書

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内田鶴雲の書

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此の建物の由来(旧中國銀行津山東支店)
 此の建物と、煉瓦鉄塀、門構えの一劃は、津山城下の旧出雲街道に面し、大正9年(1920年)の建設になる。高層入母屋造り、総桧造りの建物内部は釘一本を使わず、細かい細工さえ施されて、当時の銀行の格式がしのばれ、今では数少ない大正期の建築技術を伝えている。
 これは当時、津山に本店を構えた妹尾銀行の支店として建てられ、後、之を継承した中国銀行津山東支店が、昭和48年店舗移転に際し、この遺構保存を条件に津山市へ譲渡したものである。
 昭和60年4月 株式会社中国銀行建之              (文:碑より)

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見どころポイント
銀行当時は倉庫、洋学資料館時代は展示室として使われていました。煉瓦造りで、天井の木材はキングポストトラスという構法で組まれています。

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旧中國銀行津山東支店

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旧中國銀行津山東支店

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旧中國銀行津山東支店

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旧中國銀行津山東支店