中山神社概要

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 中山の神は最初、英田郡楢原(美作町)に現れ、里人東内氏の奉仕を受け、次に苫田郡水無瀬川(一宮)の奥、泉水池に現れ、その後田辺の霧山に天降ったといわれる。里人有木氏の奉仕により霧山の磐座に鎮座された。永代鎮座の場所を定める目的で鵜の羽を流し、止まった所が「長良嶽」の麓の石で『羽留石』として今でも注連縄が張ってある。以後この川を「鵜羽川」といい『長良嶽の磐座』に鎮座した。

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 この地は長者伽多野部乙丸が治めていたが、自己の祖神・志呂神を奉じて、久米郡弓削の庄に退去した。
 中山神社は鏡作尊を祭神とし相殿二座に瓊々杵尊、大己貴命(大国主命)を祀る。中山の神が宿った長良嶽の磐座には『猿神』が祭られている。この巨岩こそ中山神社のご神体である。慶雲4年(707年)創建されたが戦国時代の天文2年(1533年)兵火により焼失、永禄2年(1559年)尼子晴久により再建された。

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 中山神社は「美作の一宮」として崇祀さられ、明治4年6月国幣中社に列せられたが、太平洋戦争後これらは廃止された。
 なお、中山神社は大正3年 特別保護建造物として国の指定を受けている。
 (中山神社の焼失:永正8年(1511)、天文2年(1533)、天文23年(1554)など諸説あり)
(文:『美作一宮 郷土の遺産』より)(2017年4月1日・3日・6月14日撮影)

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中山神社境内                   神社社務所

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                         神社社務所

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中山神社 津山市一宮695番地