狩野 久先生と藤原宮跡を巡る

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2016年4月24日、「狩野久先生と巡る飛鳥の旅」と題して、奈良県明日香地方を訪ねてきました。
 今回は、盛りだくさんの行程の中で最後となる藤原宮跡の様子です。

特別史跡 藤原宮跡(奈良県橿原市高殿町外)
 史跡指定 昭和21年11月21日 特別史跡指定 昭和27年3月29日
 藤原京は、持統天皇八年(694)から和銅三年(710)まで、持統・文武・元明天皇三代にわたる都でした。藤原宮はその中心部にあり、現在の皇居と国会議事堂、および霞が関の官庁街とを一か所に集めたようなところです。大きさはおよそ900メートル四方、まわりを大垣(高い塀)と濠で囲み、各面に三か所ずつ門が開きます。中には、天皇が住む内裏、政治や儀式をおこなう大極殿と朝堂院、そして役所の建物などが建ち並んでいました。

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藤原宮大極殿跡
 大極殿は、重要な政治や儀式の際に天皇の出御する建物です。赤く塗った柱を礎石の上に建て、屋根を瓦で葺くという、日本では最初の中国風の宮殿建築でした。建物の柱間は正面九間(45メートル)、側面四間(20メートル)、基壇を含めた高さは25メートルをこえ、藤原宮では最大です。現在は基壇の跡だけが残り、「大宮土壇」と呼ばれています。昭和10年(1935)に、日本古文化研究所がこの土壇を発掘調査し、藤原宮解明端緒となりました。(文:特別史跡 藤原宮跡説明板より)

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藤原宮大極殿跡

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                        天香具山

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天香具山  
 大和三山の絶好の眺望スポットでもあり、藤原宮跡からの大和三山の稜線の眺めは「重要眺望景観」に指定されているそうです。

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耳成山を望む                  畝傍山

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現地案内板