真庭市・真庭郡(地域別/津山市周辺・岡山県北地域)

史跡 大谷・定古墳群(真庭市)

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 2021年5月12日「第1回さららバス研修 古道をたずねる」北房方面~多和山峠~の研修に参加してきました。大谷1号墳遺物見学の様子を記しておきたいと思い組んでみました。


 真庭市上中津井の地では7世紀に入ってから、定東塚・定西塚・定北・大谷1号・定5号・定4号という6基の横穴式石室の方墳が次々と築かれました。これらを総称して大谷(おおや)・定(さだ)古墳群といいます。
 6基の各古墳はいずれも、石垣状の列石を有する段構造の方墳であることを大きな共通点としており、技術的に一連の系譜上にあることを示しています。
 出土遺物をみても、大谷1号墳の環頭大刀や定東塚古墳の全製品に代表される豪奢な副葬品などから、大谷・定古墳群の被葬者がこの地域を治めていただけの首長にとどまらない、かなり広域に影響を持つ特殊な立場の人物であったことが十分に考えられます。
 7世紀代という、この時期の古墳が特定の地域に集中し、連綿と築かれるというありかたは西日本でも大変珍しく、そのことから大谷・定古墳群は国の史跡に指定された。真庭市教育委員会(文:現地案内板より)

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パワースポット「高岡神社」(真庭市)

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 2024年1月8日、真庭市にある高岡神社の御神木に龍が現れ話題になっているから行こうと誘われ、真庭市上中津井にある「高岡神社」まで行ってきました。なんでも、下から見上げると、天を目指す昇り龍のように見え、「縁起が良い」と参拝者が増えているそうです。
 津山から約1時間ほどで神社に着くと、大勢の人が参道前の杉に現れた龍に携帯をかざしておられました。この御神木の「龍」は台風で折れた杉の枝が、龍のひげや角の様に見えることからパワースポットだと評判になったそうです。なんと、この御神木の裏側で、来年の干支巳の「白蛇」も拝めることができました。(山田方谷ゆかりの地でもあります。

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蒜山の正月飾り・おせち

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蒜山の正月飾り
 蒜山地域の正月飾りは大変豪華である。近年、簡略化されたものが多くなった。なぜここまで豪華にするのか。長く厳しい冬を越え、早く春の芽吹きを迎えて、新しい生産活動を始めようとする人々の強い期待がそこに表れている。俵の上には鏡餅。背後には「歳徳神」を祀る。周囲には餅花を飾り、いかにも春が到来したかのような演出。正面上部にはフグリと呼ばれる飾り。男性器を象徴したもので、子孫繁栄を示す。スダレと呼ばれる12枚の板は、12ヶ月を指す。旧暦の時代、閏月がある年には13枚を掲げた。年桶は岡山県北で広く見られるもので、この中に供え物などを入れる。来るべき春への強い思い、五穀豊穣や子孫繁栄といった祈りを細部にまで凝縮させているのが、蒜山の正月飾りの特徴である。(文:蒜山郷土博物館説明文より転載)(2023年9月7日撮影)

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懐かしのライフスタイル「民具から学ぶ生活の知恵」

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 2023年9月7日、真庭市蒜山郷土博物館で「懐かしのライフスタイル~民具から学ぶ生活の知恵~」を拝見してきました。昔の民具にはなぜか心惹かれるものがあります。雪深い地域での人々の知恵や、実用的な機能を備えた上に、その美しさは勿論のこと、SDGs(私たちみんなが、ひとつしかないこの地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現)な民具だと思います。
今一度多くの人にも見ていただきたいものばかりでした。

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醍醐さくら(真庭市)

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2023年3月29日岡山県の天然記念物に指定されている醍醐桜を観に行ってきました。当日は平日にもかかわらず、大勢の方が来られていました。青々とした葉桜の時(2021年6月15日撮影)も素敵でしたが、可愛い小ぶりの花をつけた醍醐桜はあっかんでした。
 「この桜は、ヒガンザクラの一種「アズマヒガン」で、推定樹齢は1000年。根元の周囲9.2㍍、枝の広がりが四方に10㍍伸び、高さは18㍍ある。
「醍醐桜」の名前の由来は、鎌倉末期の元弘の乱により後醍醐天皇が、隠岐に流される途中ここに立ち寄り、美しさを賞せられたとの言い伝えによる。規模・樹齢ともに県下一であり、昭和47年12月9日、岡山県の天然記念物に指定されている。真庭市」

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カタクリの花(真庭市)

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 2023年3月29日に真庭郡の醍醐桜を訪ねる途中にあるカタクリの群生地に寄ってみました。
カタクリ(片栗)ユリ科 岡山県真庭市佐引に群生地がある。カタクリは、長印形の葉は緑白色で紅紫色の斑紋がある葉間から葉茎を出し、茎頂に4~5㎝の淡紅紫の六弁花を下向きにつけ花びらが反転する。分布:北海道、本州、まれに九州、四国の山地の樹陰に自生/花期:4月~5月(当地は4月上旬~中旬)/効能:滋養湿疹外傷胃腸カタル/薬用部分:鱗茎(片栗粉の原料)/形態:春に地下の鱗茎から二枚葉を出す(自生後7~8年は一枚葉花芽なし)佐引カタクリ保存会(文:現地案内板より)

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蒜山の戦争遺跡を訪ねて

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2022年8月25日(木)美作歴史ネットの地域研修会があり、参加してきました。
 さて、今年で最後となる地域研修は、真庭市蒜山原の戦争遺跡を訪ねることにしました。蒜山原には、古くは明治35年(1902)から大正6年(1917)まで置かれていた陸軍軍馬育成場、そして昭和10年(1935)から同20年(1945)まで秘かに軍事訓練が行われた蒜山原陸軍演習場がありました。これらに関する遺構は、戦後77年を経た現在も往時の面影を留めてくれています。演習場の実態に少しでも触れ、先人の大戦を再考する機会にしていただければと思います。(文:橋本惣司会長)


蒜山高原と戦争
 1935年(昭和10年)から終戦までの1945年(昭和20年)にかけて、蒜山高原には陸軍の演習場がありました。日中戦争と太平洋戦争の時代です。演習場とは、実際の戦争を想定して訓練する場所のことです。当時、蒜山原陸軍演習場は日本一の規模でした。観光地として知られる蒜山高原ですが、戦時中は戦車や砲弾を用いた大規模な模擬戦争、毒ガス使用、射撃や行軍(こうぐん)など厳しい訓練が、昼夜行われていました。蒜山には当時の遺跡がいくつか残されています。

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慈雲山 密乗寺(真庭市)

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 当山は室町時代、山久世地内にある北谷寺屋敷に建立されました。その後、門所切尾峠手前に移築され、椿山一乗寺と号しておりました。天文23年(1554)に同寺を廃して慈雲山密乗寺と改名し、現在の地に移築されました。
 ご本尊は、聖観世音で御徳は産授乳子育ての観音様として、近郷近在より参拝者が多数ありました。本堂の周りには、奉納されています手作りの乳房が多数吊るされていましたが、昭和27年本堂一部改修の折、いくつか浄焼されました。
 至孝滝にある奥の院横には、不動明王が祀られており、毎年春にはお祭りがあり、多数の参拝者があります。参道には、四季により山つつじやシャクナゲ、秋は紅葉など色とりどりに包まれて、自然豊かな一帯です。(文:『高野山真言宗美作霊場めぐり』より)(2021年12月4日撮影)

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美作の大庄屋巡り「近藤家」(真庭市)

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近藤家 近藤忠左衛門 大庭郡上河内村 森藩~松平藩
大庄屋まで
 津山市宮尾の近藤家に残されている『始祖伝』によれば、近藤三郎が高田城主三浦氏に仕えたという。その後宇喜多氏に仕え、宇喜多氏滅亡後、上河内村に帰農し、森藩により大庄屋に任命された。
大庄屋として
 享保12年(1727)、松平家が5万石に減封されたときに大庄屋を解任されたが、山中一揆の記録に、大庄屋近藤忠左衛門の名がある。文化14年(1817)、松平藩が10万石に復帰した時、再び大庄屋となり明治まで勤めた。

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2021 神庭の滝の紅葉(真庭市)

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 2021年11月14日神庭の滝の紅葉を観に行ってきました。(2016年初夏の様子
 子どもの頃、親に連れてきてもらった神庭の滝にはお猿さんが沢山いて、観光客に食べるものをおねだりしていたのを思い出します。今日はお猿さんはいないと張り紙があります。
 久し振りに来たのですが、紅葉は終盤なので駐車場は空いているだろうと思いましたが、皆さん思いは一緒で晩秋の紅葉と滝のコラボを観に来られていて、道の端に止まった車の多さに少し驚きました。それでも無事、美しい神庭の滝の紅葉に出会えました。

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