青木山 常念院 極楽寺(鏡野町)
鏡野八景 極楽寺とその周辺
青木山極楽寺の開基は、奈良朝の高僧、越智神融禅師と伝えられ、和銅年間に、この地に千手観音の像を安置して「極楽寺」と名づけられた。今から千二百年前の昔である。
往時は、雌雄巌の下から五百七十坊の寺が甍をならべ、多くの僧侶が勧勤読経して繁栄を誇ったと伝えられているが、現在はその面影を偲ぶことができない。
足利氏の末期、毛利の軍勢が入国するにあたり、寺は兵火にかかって焼失したという。
慶長年中、本尊鎮守等が修理され、再建された常念院が現在の極楽寺となっている。