清瀧寺の宝もの
清瀧寺のお宝 |
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▲千手観音菩薩立像 |
▲千手観音菩薩横顔 |
本尊の千手観音菩薩は、高さ110cmの立像。千本の手にそれぞれ眼を持っておられます。普通は42本に略してつくられますが、驚くことに清瀧寺の本尊は左右に扇の如く500本ずつの御手がつくられている珍しい作例です。三面のお顔で頭上には27のお顔を載せられている全国にもほとんど例のないお姿です。 秘仏として祀られ、今回学術調査の結果、文化財等の指定に充分値する平安時代中期の優作です。後世の色補修はありますが、保存状態も良好で、全国的にも屈指のすばらしい観音様です。(市指定重要文化財) |
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▲弘法大師画像 弘法大師空海の尊像は画像も仏像も決まったお姿です。右手に五鈷杵、左手に数珠を持たれ、台座に座しておられる形です。 清瀧寺の図像は腕の確かな絵師の手によるもので、働き盛りの大師の尊容が描かれています。 ▲天井の鳳凰図 観音堂(本堂)の内部は華麗な装飾が施されています。天井は格子天井で、中央に算仙中村周介の描いた見事な鳳凰図が嵌め込まれています。 ▲寅(岸駒・龍虎図) 清瀧寺の宝物より |
▲弘法大師画像 ▲屏風 ▲屏風 ▲龍(岸駒・龍虎図) 岸駒は江戸時代後期の絵師。金沢の人で朝廷に仕え、越前守と称しました。狩野派の絵を学び、中国・明、清の画法も研究しています。天保九年九十歳で没。 岸駒は特に虎の絵が有名ですが、清瀧寺には虎図だけでなく、龍図もセットで伝えられています。 |
▲大日如来坐像 本堂内の厨子には大日如来が祀られています。 大日如来は密教において最高の仏です。金剛界、胎蔵界の曼荼羅の主尊として中央に座しておられます。清瀧寺の大日如来は金剛界の大日で、一木で彫られた優作です。 なお時代は平安時代の作ですが、お顔を鎌倉時代に手を加えたようです。心洗われる美しい像です。 ▲毘沙門天立像 毘沙門天は多聞天とも呼ばれ、四天王のうち北方を守る仏です。のちに独立して福徳の神として信仰され、七福神の一人になりました。清瀧寺の毘沙門天は高さ68cm、彩色がまだ鮮やかな美しい像です。 江戸時代のものと思われますが、工芸的に優れた仏像です。台座に仏師名が残されています。 ▲脱衣婆 清瀧寺には珍しい十王堂があり、その中に十王像が安置されています。三途の川を渡る亡者の衣服を剥ぎ取る脱衣婆も、写実的に作られています。 |
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※参考文献:「墨池山 清瀧寺の宝物」より 著者:柳生尚志、撮影・制作:人見写真事務所 |