地震への備え ~防災特集~
津山は地震が少ないと言われますが、実は近隣には活断層があり、大地震がいつ起こっても不思議ではありません。
津山市近隣の活断層と地震被害想定
約200万年前以降に繰り返し活動し、地震を発生させたことのある断層で、将来も活動が予想されるものを「活断層」と言い、500~3000年に1回くらいの割合で動くという調査結果もあります。
また、2016年の熊本地震のように発生確率が低くても突然起こることがあるので備えを怠らないようにしましょう。
マグニチュード | 発生確率 | 市内最大震度 | |
---|---|---|---|
①山﨑断層帯 | 8.0 | ぼぼ0~1% | 6弱 |
②那岐山断層帯 | 7.6 | 0.06 ~0.1% | 6強 |
③大立断層・田代峠ー布江断層 | 7.2 | 推計なし | 6弱 |
【那岐山断層帯の地震による被害想定】
被害項目 | ケース | 県全体 | 津山市 |
---|---|---|---|
建物全壊(棟) | 冬 18時 | 209 | 60 |
死者数(人) | 冬 深夜 | 12 | 3 |
最大避難者数(人) | 冬 18時 | 2,078 | 486 |
地震に遭遇したら
■ 突然の揺れから身を守るには
●布団、クッション、スーツケースなど、手近にあるもので頭や体を保護する
●丈夫なテーブルや机の下にもぐり、脚をしっかりつかむ
●滑り込むものがないときは、落下物と丈夫な家具の間にできる三角スペースに脱げこむ
■ こんな場所で地震に遭遇したら...
デパートやスーパーで遭遇した場合
●カバンなどで頭を保護し、ショーウインドウや商品などから離れる。
●ゆれがおさまるまで、柱や壁ぎわなど丈夫なところへ身を寄せる。
●係員の指示に従い、落ち着いた行動をとる。
路上で遭遇した場合
●空き地や公園などに避難する。
●窓ガラス、看板などの落下物に注意。頭を守るようカバンなどで保護して移動する。
●ブロック塀や自動販売機などには近付かないこと。 ●倒れそうな電柱や垂れ下がった電線に注意。
車の運転中に遭遇した場合
●ハンドルをしっかり握り、徐々にスピードを落として道路の左側に停車させる。
●車のラジオで情報収集。
●避難が必要な場合は、車のキーを付けたまま、ドアロックもせずに徒歩で避難。その際、貴重品を忘れずに。(車検証など)
バスや電車などに乗車中の場合
●つり革や手すりにしっかりつかまる。
●途中でとまっても、勝手に車外に出たりせず乗務員の指示に従うこと。
エレベーター内で地震に遭遇した場合
●全フロアのボタンを押し、開いた階で脱出。
●完全に閉じこめれれた場合は外部への緊急連絡にて救助を要請。
●携帯電話などで家族に状況を連絡。
駅で遭遇した場合
●普段使用している駅の避難経路を確認しておく。
●落ち着いて係員の指示に従う。
●人が大勢集まる場所は、集団パニックなどが起こる危険性があるため冷静に行動することが大切。
海岸付近で遭遇した場合
●高台へ避難し津波情報をよく聞く。
●注意報、警報が解除されるまでは海岸に近づかない。
地震に備えよう
■ 家具類の転倒・落下などを
防止しよう!
地震で亡くなった方の多くが家屋倒壊・家具転倒等による圧死・窒息死です。いつ来てもおかしくない災害に対し、十分な備えをしましょう。
●タンス
上部奥側や床にストッパーを付ける。上下に分かれている家具は連結させておく。
●本棚
上部奥側や床にストッパーを付ける。 中の本が飛び出さないようにベルトなどを取り付ける。
●食器棚
上部奥側や床にストッパーを付ける。 開き戸が開かないようにとめ金を付けたり、ガラス部分にガラス飛散防止フィルムを貼る。
●冷蔵庫
冷蔵庫の後ろ側の上部にあるベルトの取付口や取っ手に転倒防止用ベルトを通して、ベルトの端を壁の下地材があるところに金具などで固定する。
●レンジ・オーブン
置き台を壁または床に固定します。そして電子レンジ・オーブンと台と粘着マットやストラップなどを使って固定する。
■ 古い建物は耐震チェックをしましょう
1981年(昭和56年)5月までの建物は耐震基準の低い時代の建物なので、耐震診断チェックが必要です。津山市でも耐震診断・耐震改修についての補助制度がありますので是非活用しましょう!
●耐震化に関すること(津山市役所ウェブサイトへ)