徳守祭だんじり若頭會

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「徳守祭だんじり若頭會」はだんじりの歴史と伝統を守るために、2012年5月11日、親会である「津山だんじり保存会」の承認を得て誕生しました。若者や子どもたちにも本当のだんじりを伝えていきたい。むかしのように津山の街を祭り一色に盛り上げていきたい。そんな熱い思いを語っていただきました。

江田: だんだん曳き手も乗り手も少のうなってきょうるけん、今年はこの町内のだんじり、来年はあの町内のだんじりを出す...そんな具合にいつかはみんなで協力せにゃあいけん時が来るかもしれん。「だんじりに乗らんでもええ」って子どもが言い出したら、もうだんじりも出せれんようになる。そんなことがないように祭りの楽しさを子ども等に伝えて、絶やさんように津山の祭りを盛り上げていきたいんじゃ。
祭りは当日の2日間で終わりじゃないけんな。どんなパフォーマンスをするかやこう、各町内で盛り上がって話をしてほしいなぁ。

徳守神社の氏子である津山中心市街地の人口が少なくなってきているのは事実。伝統と歴史が絶えることがないように次世代の若者や子どもたちに伝えていくことが若頭會の使命です。

廣本: 八子坂にある徳守さんのだんじり保管庫を知っとるじゃろ?
瓦版: ええ!!もちろん知っていますよ!
うちの町内のだんじりもそこにおりますから!!(^^♪
廣本: そこがなぁ、屋根が落ちてしもうて修繕しようにも屋根にも登れんありさまなんよ...。県指定の重要文化財のだんじりが16臺も入っとるのに雨が漏るけん、だんじりにブルーシートかけとんよ...。
瓦版: ええっ!!?知らんかったΣ(´∀`;)
県指定の重要文化財にブルーシートって...?
廣本: そうなんよ...。なんとかせにゃあいけんと思うわ。
江田: 城東地区の保管庫みたいに、みんなにいつでも見てもらえるようになったらえんじゃけど...。

なんと保管庫の荒廃による雨漏りで、津山の宝である文化財だんじりが傷んできているそうです。
「この現状をみんなに知ってもらいたい」と若頭會のみなさん。
あくまでこれは個人的な意見ですが、城西地区の文化財だんじりが展示されて見てもらえたり、観光客のみなさんが法被を着てだんじりと写真を撮れたり、津山の祭りを体感できるような施設ができたら素晴しいと思います。
しかし、それとは別に管理の面から考えてもやはり各町内での保存庫というものは必要なのではないかなと思わずにはいられません。


廣本: 去年、だんじりの曳き手と神輿の担ぎ手のいざこざがあってなぁ...
瓦版: え?あくまでもだんじりは神輿に華を添えるのが役目でしょ?
江田: まぁ、だんじりの曳き手も自分の町内のだんじりに誇りを持っとるけん、酒が入ったりするとそんなことになったりするんよ。
瓦版: いや、わかるよ。でもそれは違うでしょう。神輿には神様が乗っとるんじゃけん、道を譲らんかったり、担ぎ手を罵倒するようなことは何があってもそれはいけんわ。

廣本: そうなんよな。でもな、それをわかってないもんもおるんよ。
瓦版: だれも教えてあげてないってこと?
江田: 昔は、祭りの前に青壮年が集まってだんじりを磨いて組み立てる作業をしよったけん、若いもんにそういうことを伝えていける場があったんよ。今はそんなことをする町内が少ないけん、話す機会ものうなったしなぁ。
廣本: そういうこともあって、若頭會からこういうもんなんじゃ、ゆうのを
各町内に伝えていけたらと思よんよ。

お神輿様の意味、だんじりの役割、何も知らないまま祭りに参加している人が大勢いるという事実。ただ、祭りは神輿だけでも獅子練りだけでも奴行列だけでも、そして、だんじりだけでも始まらない。お互いがお互いの役目を理解し、尊重してみんなで盛り上げていくもの。
あんまり大人しくなってしまうのは面白くはないし、祭りを盛り上げるためには新しいことも取り入れていくべきだと思います。しかし、守るべき昔からの風習やしきたりを大切にしていく心を持って祭りに臨みたい。「遊ぶときも本気で!真面目に!!」勉強ももちろん大切ですが、地域の人達とのふれあいから人は育っていくものだと思います。


瓦版: ところで、若頭會のメンバーってどれくらいいるんですか?
池田: 20代〜50代まで、20〜25人くらい。
瓦版: 幅広い年齢層でいいですね。
江田: 氏子の町内から、それぞれ一人は入ってほしいんよ。なかなか忙しいけん難しいみたいじゃけど。
池田: 若頭會の会議に出とるメンバーが、決まったことを各町内の曳き手のみんなに伝えていってほしいと思うんじゃ。
まぁ、大きゅうゆうたら、氏子の曳き手全員が若頭會のメンバーじゃな!!

シビレルぜ!!!(ノ´∀`*)
祭りに参加する人たちが同じ気持で祭りを盛り上げていけるようになると素晴らしいですね。
そうすることで祭りの本当の楽しみ方が親から子へ、年配者から若者へと引き継がれていくのだと思います。



池田: 年に一度の祭りじゃけん、
氏子の自分らで祭りを動かしていきたい!
廣本: うちは、新しい浴衣と法被に負けんように、
昔の安岡町に戻す!
江田: 若頭會があれば、だんじりが出動せん年でもみんな祭りに参加できるじゃろ?
年に一度、大人も子どもに戻れるんが祭りなんよ!
祭りの日にゃ〜街中が法被着た若衆で埋め尽くされるくらいにしたいで!
「だんじり若頭会」の定例会に参加させていただきました。だんじり保有の氏子町内は24町内。「宵宮参集」の徹底や、祭りのスムーズな運行ができるように氏子町内で交通整備などを行なっていくことなどが話し合われ、会議室に収まりきらないくらいの大人数の参加で祭りへの熱い意気込みが伝わってくる会議となりました。

会議の最後には津山まつりを盛り上げていくための参考にと、「岸和田だんじり」のビデオ鑑賞がありました。やはり井の中の蛙では、発展は望めません。伝統を守りつつも、他の地域のお祭りを体験することで、自分たちに足りないものや、どこにも負けないものが見えてくるのだろうと思います。
若頭會のみなさんの祭りへの熱い思い。伝統を絶やしてはいけないという強い気持ち。
お互いを尊重し合ったり、助け合っていくという人としてなくしてはならない「心」がここにある気がしました。
伝統や文化だけでなく、「心」も引き継いでいく。若頭會の大きな役割になりそうです。
→徳守祭だんじり若頭會ホームページ

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