千光寺のしだれざくら

▲千光寺の正面です。遠くからでも桜がわかります。(2009.3.28)

由緒:当寺のご開祖さまは、実峰良秀禅師のお弟子であり、本寺瑞景寺(大本山総持寺の御直末)の二世綱菴正宗大和尚(1434年没)である。開創年月日応永年間(1394年〜1428年)の頃と思われる。
当時美作の国は、赤松、山名の両氏が長年守護職を争っていた戦国時代で、ご開祖さまはその赤松公の御子であり、そのため兵火によって寺が焼失したのか、その後200年の寺の歴史は詳らかでない。江戸時代には香寅寺(開山千光寺四世)の二ヶ寺の末寺を有していたが、現在末寺のご本尊二体は千光寺にお祀りされている。平成4年には開創600年の法要が営まれた。

▲山門の入り口には「子授け地蔵」があり、一体を持ち帰り、子宝に恵まれたらお礼にもう一体を添えてお返しします。


▲有楽椿(別名太郎冠物)織田有楽(信長の弟)が愛した椿だそうです。
▲花の形が面白い柳椿

▲金魚の形の葉っぱの金魚椿

▲匂い椿

▲熊本の肥後椿

▲岩根絞り

▲大東椿

椿の祖先はお茶だそうです。


松本山 千光寺
津山市林田1703

建築物:本堂。観音堂、庫裡、客殿、鐘楼、山門
尊像:十一面観音(秘仏)
本尊:釈迦如来
本寺:瑞景寺曹洞宗大本山總持寺直末(真庭市落合中河内)
開創年代:応永年間

▲階段を登りきると早速桜がお出迎え。

▲本堂

▲観音堂

 千光寺は近代の教育・福祉に大きな足跡を残している。

 明治7年境内に日新小学校が開校。大正10年には早川賢牛和尚が、市内最初の幼稚園を創設、戦後養護施設に改組して今日に至っている。

▲「樽墓」

▲「槍墓」

▲このお花はこぶしです。

▲野生のこぶしの花だそうです。

▲寺は歴史景観地区に位置し、境内には樹齢150年(推定)のしだれ桜があり、開花時には県下はもとより京阪神からも写真家・歌人等が多く訪れる。

▲お花も大きくしっかりと咲いています。

▲地面に垂れています。

▲正面向かって左側の桜は二世の桜だそうです。

▲黄色い木はさんしゅうの木です。

宮崎県の民謡「稗つき節」に「庭のさんしゅうの木 鳴る鈴かけて 鈴の鳴るときゃ 出ておじゃれよ〜」と歌われています。歌詞のなかの「さんしゅうの木」が山茱萸ではないかと言われています。(一方には山椒と言う説があります。)

▲夜桜も素敵でした。

▲夜のさくら見物にも多くの方が来られ熱心に写真などを撮られていました。

▲夜景

朝晩はまだ寒いのですが、見事な桜の花に見とれてしまいました。

この日、40年前に、この地に住んでいたルーテル教会のボーガネス神父さんが、ノルウェーから来られていました。

▲ライトアップされたさくら


その他

2010年の枝垂桜です。
2014年4月1日の千光寺の椿の花

2014年4月2日の千光寺の枝垂桜

2014年3月16日の椿の花

2014年4月1日・2日の千光寺のこぶしの花

千光寺の墓地には珍しい墓碑が二基ある。