心肺蘇生法(CPR)の手順

AED救命特集

トップ心肺蘇生法(CPR)の手順AEDの使い方と注意点その他の応急手当津山瓦版スタッフの感想

 

グラフ

津山圏内では救急車が来るまでに平均約9分。救急車が来るまでにできることは?

119番通報してから救急車が到着するまで、津山管内では平均で約9分かかります。心臓が止まると約15秒で意識消失、そのままの状態が3~4分続くと脳の回復が困難になります。救急車が到着するまでの応急処置で救命率が上がるのです!

 

心肺蘇生法(CPR)の手順



返事がある場合は安心する言葉をかけてあげましょう。




「誰かお願い」でなく、大声で「あなた、お願いします!」と
しっかり指名し指示をする。
自分が助けるんだという意識をそれぞれが持たなければなりません。




斜め上から胸とお腹の動きを見て、普段通りの呼吸をしているか確認します。
しゃくりあげるような不規則な呼吸は「死戦期呼吸」と言い、「呼吸はない」と判断します。
呼吸がある場合は回復体位に!!




◎心肺蘇生
かなり体力が必要なのでできるだけ周りの方と協力をして行いましょう。
胸の真ん中を「強く・速く・絶え間なく」30回連続して圧迫。
圧迫解除は胸がしっかり戻るまで!


 傷病者の自分から遠い方の腕を見下ろす位置で、ヒジを伸ばしてしっかりと押さえましょう。

 

★成人:胸が少なくとも5cmは沈み込むように
★幼児:胸の真ん中を少なくとも胸の厚さの1/3沈むまで、指2本で圧迫します

※骨が折れたらどうしよう...などと考えず、まず命を救うことを第一に。
1分間に少なくとも100回のテンポで。
と言われてもわかりづらいですよね...。「あんぱんマンのマーチ」のテンポで圧迫しましょう。「あんぱんマン」を歌っていると数が数えられないので、周りの人が数えてあげましょう。
中断は最小限に!!
中断するのは人工呼吸時とAED作動中だけです。

 

◎人工呼吸
あご先を引き上げて、空気の通り道を作ります。
鼻をつまみ、口を大きく開けて息を2回(1回/約1秒)吹き込みます。

 

※全年齢、胸が上がるのが見てわかるくらいの量を吹き込む
※人工呼吸をやりすぎると胃に空気が溜まり、
 逆流して嘔吐になる可能性があるので注意!
※血だらけなどで人工呼吸が無理な場合は、胸骨圧迫のみを続けてください。
※乳児の場合、顔が小さいので口対口が難しい場合があります。
 その時は口と鼻を同時に自分の口で覆い、
 息を2回(1回/約1秒)吹き込みます


 

【心肺蘇生を中止するときは...?】

①救急隊に引き継いだ時
救急隊が来たら、傷病者の倒れていた状況や応急処置の内容、電気ショックの回数などをできるだけ伝えましょう。

②傷病者が動いた、うめき声を上げた、正常な呼吸が再開した時
この場合でもAEDのパッドはそのまま剥がさず電源も入れたままで回復体位に!!

 



心肺蘇生を行っている途中でAEDが届いたら、すぐにAEDを使う準備に移ります。この間も心肺蘇生は続けていてください。


緊急時に備えて、職場や通勤途中のどこにAEDがあるか普段から把握しておきましょう!

AEDを取り出すためにボックスを開けると警告ブザーが鳴ります。ブザーは鳴りっぱなしでもよいのでAEDボックスから取り出したら、急いで傷病者の元へ!!
※このような緊急の場合は学校などの窓ガラスを割って取り出しても良いことになっています。命を助けることが先決です!



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