
「現代の浮世絵師」と言われる立原位貫氏。 ▲「風来壮日」平賀源内をモデルにした作品です。
彼は、下絵、彫り、摺りを一人でこなすだけでなく、江戸時代の浮世絵の技法や絵の具、紙にこだわり、当時の浮世絵の姿や色を復刻作品として再現してきました。同時にオリジナル作品も多数制作しています。
当館では、コレクションの中から毎年テーマを決めて立原氏の作品展を実施し、浮世絵の技法による版画の魅力を紹介しています。
今年度の展示では立原氏の最新オリジナル作品を展示します。
さまざまな題材を江戸時代の浮世絵の伝統技法で制作する立原氏。彼が作り出す現代の浮世絵とはどのような作品となるのか?
立原位貫の生み出す美の世界を楽しんでいただける作品展です。
昭和20年代、河野磐さんが津山市民に映画を告知するため描いた映画ポスターもお借りして飾っています。
『津山に残るなつかしの映画チラシ』展 4/4日(土)~2015年6月7日(日)
(同時展示:河野磐 制作の映画ポスター)
映画が娯楽の王様だった時代、津山にも多くの映画館や劇場がありました。
今回は津山で上映された映画の広告チラシ(各映画館が作成した大正期~戦後作品までの貴重なチラシ。総数75点。)を展示しています。懐かしい映画館や映画作品のチラシで、当時の津山の庶民文化を振り返って楽しんでみてください。
また、昭和20年代、河野磐さんが津山市民に映画を告知するため描いた映画ポスターもお借りして飾っています。(2014年4月23日取材)
板画、倭絵、油絵、書のほかに、志功から柳井道弘あての手紙やハガキ類も新たなものを紹介しています。さらに、裏彩色の技法を直に見てもらえる展示も行われています。〔文:棟方志功・柳井道弘記念館(M&Y記念館)〕2015年3月7日取材
津山は菅原道真公とは縁がある地域で、八出天満宮の道真公とのいわれをはじめ、旧暦の3月3日には男の子の節句として天神様の土人形を飾る風習もあります。
今回は、全国各地で廃絶した土人形のさまざまな形や表情の天神様が一堂に展示されました。〔1/24(土)~2/15(日)まで開催されました。〕取材2015年2月15日
『吉田牧場の阿部真理子』展2014年11月8日(土)~2015年1月18日(日) ※年末年始(12/28~1/4)は休館
今回の作品展は、見ていると阿部さんの人柄がわかるようでした。広告なのに、可愛くて、楽しくて、それでいて自由で大きく羽ばたいている作品が多くて心が温かくなります。
阿部真理子さんはイラストレーター、絵本作家として活躍も、2010年に51歳で亡くなりました。
都会的センスにあふれた絵柄で雑誌、新聞などで活躍し、絵本「ボクがこんなにふとった理由」、池澤夏樹さんとの共著「メランコリア」など数多くの作品を手がけました。
全日空機内誌「翼の王国」での連載「新・名物礼賛」で吉備中央町の吉田牧場を訪れた阿部さんは、ここを気に入り、以後何度も訪問し、同店の壁面に多数のイラストを残しています。
今回は、吉田牧場の協力により、その貴重な作品の一部をお借りし展示します。
美術の秋を迎えましたが、津山にはまだまだ素晴らしい美術があるのを私たちは案外知らないのかもしれませんね。一般に公開されているものは数少ないのですが、私設美術館など今まで取材したものを少しまとめておりますのでご覧くださいね。それから、資料館・近隣の美術館なども併せてご紹介。(営業日時や場所は各HPなどでご確認ください。)
大江戸恐龍伝 挿絵 2002年~2013年(画像・文提供:棟方志功・柳井道弘記念館)
木版 紙
連載小説は、小説の内容とともに挿絵の楽しみが大きな要素となっています。しかし、小説が単行本になったときには、挿絵は消えてしまう運命にあります。
このシリーズは、夢枕獏さんの連載小説「大江戸恐龍伝」の挿絵として制作されたもので、2013年に全48作で完結。 今回の展示では、全作品を3回に分けて展示します。 単行本では味わえない挿絵の魅力をお楽しみください。 上記写真は立原位貫作大江戸恐龍伝挿絵(第1巻表紙作品)