取材記事内検索

取材記事内を検索ワード「美術館」で検索した結果,130件の記事が見つかりました。

カタルーニャの異才 ルイス・ペッサ画伯へのオマージュ展

yasuda_B.jpg

カタルーニャの異才ルイス・ペッサへのオマージュ展 9月20日(土)~30日(火)
 ルイス・ペッサは1929年スペインカタルーニャ州の首都バルセロナに生まれ。昨年2024年12月24日のクリスマスイブにバルセロナで95才と4ヶ月の画家人生を閉じました。
 カタルーニャ人の典型で謹厳実直、しかし天真爛漫ユーモアに満ちた人でした。パリでもニューヨークでもない一種不可思議な雰囲気、かの有名な建築家ガウデイに通じる誠にユニークな画家、版画家でした。ヨーロッパの伝統的な版画手法の全てに高度な技術を持つ上自身の編み出した他人の追随を許さない独特の技法を持っていてスペイン版画史上重要な地位を占めています。シルクスクリーンで初めてアートと言える作品を作ったと評価されてもいます。
 私は版画の全てをルイス・ペッサから学びました。遠いジャポンからよく来たと版画のハの字も知らなかった私を懇切丁寧に指導、叱咤激励してどうにか画家、版画家として一人立ち出来るようにしてくれました。長く保田扶佐子美術館の顧問もしてもらっていました。今回は彼の言うその遠い極東の小さな国の片隅でのルイス・ペッサへのささやかなオマージュ展です。ルイス・ペッサの青年期から晩年までのオリジナル絵画、版画、オブジェ、保田扶佐子とコラボしたアーテイストブック、蒐集物など遺族の許しを得て持ち帰った物を披露します。バルセロナの彼の混然としたアトリエの一端を垣間見て頂ける展示です。ルイス・ペッサの芸術に対する真剣そのもの且つ幼児のように無邪気な遊び心に満ちた世界をお楽しみ頂ければ幸いです。
保田扶佐子記

カタルーニャの異才 ルイス・ペッサ画伯へのオマージュ展 の続きを読む

世界一美しいと言われる「下瀬美術館」(広島県)

shimose45.jpg

 2025年8月26日、親しい人たちと世界一美しいといわれる「下瀬美術館」に行ってきました。美術館内はゆったりしていて、見て回るにも段差はなく年配者にも歩きやすかったです。いたるところが鏡なので自分で自分が撮れるので楽しめました。また、世界一美しいゴキブリにもお目にかかりました。東山魁夷、国吉康雄、小磯良平、北大路魯山人、藤田嗣治、マルク・シャガール、ジョアン・ミロ、アンリ・マティス、エミール・ガレなどの素晴らしい作品は撮影可ですが、SNSなどへのアップはできません。残念だったのは、ヴィラ(宿泊施設)は満室で宿泊することができなかったことです。


 広島県大竹市にある「下瀬美術館」は、2024年にユネスコが創設したベルサイユ賞の「美術館・博物館部門」で最優秀賞を受賞し、「世界一美しい美術館」と称されています。
 世界的な建築家 坂茂氏が設計したこの美術館は、「アートの中でアートを観る。」というコンセプトのもと、瀬戸内海の景観と調和し、水盤に浮かぶ色とりどりの「可動展示室」が象徴的な存在です。
(文:下瀬美術館HPより転載)

世界一美しいと言われる「下瀬美術館」(広島県)の続きを読む

津山の美術史を彩る画家「福島隆壽回顧展」

2025-7-30fukushima_4.jpg

 津山市出身の画家 福島 隆壽(ふくしま たかとし)氏の70年の画業を振り返る回顧展(主   催:津山アートミュージアムユニット)が、令和7年7月26日(土)~8月11日(月)まで、アルネ津山4階 津山市立文化展示ホールで開催されました。
 福島 隆壽(ふくしま たかとし)氏は、幼少期に津山を代表する日原晃画伯に師事、東京藝術大学卒業後、日展で特選を受賞し、岡山大学などで美術教育に尽力、地元を描いた風景画から人物の群像表現へと大きく変化しながら、晩年まで精力的に制作を続けられました。
 幼少期から晩年に至る作品が展示され、特に山陰、山陽の海を背景とした人物群像は心惹かれます。

津山の美術史を彩る画家「福島隆壽回顧展」の続きを読む

山陰の小京都 ー 石州 津和野を訪ねて

2025-6-1tsuwano1.jpg

 2025年6月1日「第42回 津山洋学資料館友の会研修旅行」に参加させていただき、三津同盟ゆかりの地 石州津和野を訪ねてきました。津山市からは片道約4時間の旅でした。
 山陰の小京都と言われる津和野と言えば、まず思い出される景色は、古い屋敷の並ぶ街並みと、水路を泳ぐ鯉でしたが、今回実際歩いてみると、鯉が泳ぐ「殿町通り」、商家や酒蔵などが立ち並ぶ「本町通り」等など現代に続く歴史や文化を知ることができたことです。古い街並みを残し育てあげた津和野の人々の思いを感じながらいい町だなぁ~と。また、国際アンデルセン賞を受賞した安野光雅さんの絵本や風景画が大好きで「安野光雅美術館」は是非とも行きたかった所の一つだったので私にとって嬉しい研修でした。

山陰の小京都 ー 石州 津和野を訪ねての続きを読む

レアンドロ・エルリッヒの作品《まっさかさまの自然》

2025-1-13nagi16.jpg

 岡山県北エリアで開催された「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(2024年9月28日~11月24日開催)
奈義町の屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」に展示されていたレアンドロ・エルリッヒの作品《まっさかさまの自然》が、特別に2025年1月10日~2月2日まで延長公開されているとのことで、1月13日に奈義町の屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」へ出かけてきました。
 屋内に入るとすぐ森に囲まれた中に吊り橋が掛けられていて、下をのぞくと、空の上から森を見ているような不思議な感じがしました。実際は、天井から吊るされた木々が下の鏡に映りこみ、周りには本物の木々が植えられていました。

レアンドロ・エルリッヒの作品《まっさかさまの自然》の続きを読む

保田扶佐子美術館 第16回 常設展

2024-11-21yasuda1.jpg

 保田扶佐子美術館 第16回常設展(津山市押入)です。(2009年の様子
40年にわたりスペイン・バルセロナと津山市を行き来しながら制作してきた保田扶佐子さんの第16回常設展(入場無料)の取材、そして11月27日にスペイン・バルセロナへ出発する直前の保田扶佐子さんを訪ねてきました。(2025年4月末帰国予定)
 尚、保田扶佐子美術館の常設展にご来館の際には事前に電話予約(TEL.0868-26-5711)にてお知らせください。10時00分~17時00分(入館は16時30分まで)宜しくお願いいたします。(2024年11月21日撮影)

保田扶佐子美術館 第16回 常設展の続きを読む

森の芸術祭「満奇洞」をミューズの会で訪れる

2024-11-13niimi_makidou16.jpg

 2024年11月13日にミューズの会の皆さんと新見市にある満奇洞を訪れました。
蜷川実花 with EiMさんの作品で、洞窟内の真っ赤な彼岸花と赤の照明で幻想的な世界が広がっていて印象的です。
 2024年9月28日(土)~11月24日(日)まで岡山県北を舞台に開催される国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」のアート作品展示会場でもあります!
 満奇洞(まきどう)は、岡山県新見市豊永赤馬にあり、県の天然記念物に指定されている全長約450mの鍾乳洞で、1929(昭和4)年に歌人与謝野鉄幹・晶子夫婦が「奇に満ちた洞」と詠んだことから、満奇洞(まきどう)と呼ばれるようになったそうです。

森の芸術祭「満奇洞」をミューズの会で訪れるの続きを読む

森の芸術祭「作州民芸館」

2024-10-13mingeikan_morigei14.jpg

森の芸術祭の会場となっているのが、ここ「作州民芸館」で、5人のアーティストの作品が展示されています。圧巻なのは、2階展示場ですが、一番大きな部屋いっぱいに飾られているのは、スミッタ・G・S《幸福》2024で、とても緻密な作品です。そのほか、地元の作家さんたちの作品が展示されてい見どころ一杯です。(各作家のプロフィールは、森の芸術祭岡山公式HPより転載させていただきました。)


 作州民芸館の建物は、明治42年に土居銀行として建立されましたが、その後、銀行の合同により昭和5年に中国銀行へと変遷(へんせん)しました。建物は、日本塩回送会社、吉井川漁業組合等に所有権が移りましたが、平成4年に津山市が取得し、作州民芸館として活用することになりました。

森の芸術祭「作州民芸館」の続きを読む

森の芸術祭「グリーンヒルズ津山」

2024-10-10green25.jpg

 グリーンヒルズは、25ヘクタールの広大な敷地内に、カフェや遊歩道、フラワーガーデンなどが点在し、市民の憩いの場として広く親しまれている処です。ここは、2024年9月28日(土)~11月24日(日)の期間中、国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」のエルネスト・ネトさんの作品の展示会場となっています。
 エルネスト・ネトさんはリオデジャネイロ(ブラジル)出身のアーティストで、テキスタイルを使用したオブジェやインスタレーション作品を制作されているそうです。
 秋の爽やかなグリーンヒルズの風とエルネスト・ネトさんの作品を観に来てくださいね。
(2024年10月10日撮影)

森の芸術祭「グリーンヒルズ津山」の続きを読む

保田扶佐子アンソロジー展ワークショップ「抽象画への誘い」

2024-8-10yasuda24.jpg

 津山市とスペイン・バルセロナを拠点に活躍する画家・保田扶佐子さんの「アンソロジー展」が、山下の津山文化センターで行われ、期間中の2024年8月10日(土)ワークショップがあり、同じく津山出身で、林檎の会代表、臨床美術士の河本倫子さん(美術教育に携わる一方、国内外にて芸術活動を展開)が講師を務め、大人や子ども約20名がオイルパステルで初めての抽象画に挑戦しました。(このワークショップは大盛況で定員を大幅に超え、参加できなかった方も多くおられました。)

保田扶佐子アンソロジー展ワークショップ「抽象画への誘い」の続きを読む