大圓寺の百日紅
2016年8月23日撮影
むかし(安土桃山時代であろう)津山に皈恵比寿屋善六という雑穀商がいて、その名前とは正反対に2種類の升を使って客をだまし、暴利をあげていた。妻 は亭主の悪意を心に病んでついに亡くなったが、その後善六の友人が旅をして小田原を通りかかると妻の幽霊が出て、「亭主の悪事が気がかりで成仏できない、 この有様を亭主に伝えてくれ、ついては信用できないだろうから私の片袖を持って帰ってくれ」この話を聞いた善六はついに改心し、全財産を投じて妻の菩提を 祈るため現在の二階町あたりに寺を建立したとのことである。