高山夏希展「モノたちの記憶、あかくなる結節点」
2025年11月29日[土]~12月21日[日]ポート アート&デザイン津山で、高山夏希展「モノたちの記憶、あかくなる結節点」が開催されていて12月10日に伺ってきました。
ポート アート&デザイン津山に着いてすぐカウンターの布の芸術や戸袋に衝撃を受け、次に中庭の展示を拝見しているうちに、まるで東京の美術館にでもいるような錯覚に陥りました。芸術は時には私を異次元の世界に引き入れてくれる不思議なものです。
長~~~い、にまるで昔からあったかのように錯覚する程マッチした戸です。
元金庫室だったのでコインが様々にアレンジしてあります。
コインのアート作品です。
<作家メッセージ>
PORTの位置する城東地区や、それらをつなぐ出雲街道沿いの方々を対象に、不要になったが捨てられずにいる古物を収集し、その物への思い入れをヒヤリングするところから私は制作をはじめました。
本展示では、個々に受け継がれた家財道具や、住まう家の一部だったモノ、衣服、道具など私たちの周囲にある身近なモノを素材としながら、渾然一体となった空間をつくりだします。そうして収集した物を、立体作品として制作し、インスタレーションの一部として構成していくのです。そうして持ち主と物の持つこれまでの過去の時間と、作品として生まれ変わった現在、それぞれの場所と会場とを繋げることを試みます。
私にとって、作品素材を提供してくださる方々との交流を通じた新たな制作の試みになります。制作を通じて不要になった物が新たな姿へと形成し、その物の行く末(もしくは、それによって新たな役割を果たす)を問う実験的な制作でもあります。
資源が使い捨てになっている中で、物を作ることにも疑問を持たれる時代ですが、機能性や利便性といった合理的な理由づけで物を扱うのでなはなく、別な想像力を働かせることで、薄れつつある事物への感性の回復や、私たちの周囲に取り巻くモノたちに対する実感を再考できるのではないかと考えています。
高山夏希
高山夏希展「モノたちの記憶、あかくなる結節点」
【同時開催】 津山高校美術部「モノと記憶で生成する現在」
津山高校美術部の生徒たちと4日間のワークショップを実施しました。
生徒たちの「モノと記憶で生成する現在」をテーマに制作した作品を展示します。
家の中に大切に残る古物を持参し、失われつつある「事物」への感性を育むとともに、それらに宿る記憶や時間を想像しながら制作活動を行いました。また、グループディスカッションを通じて、生徒同士が共有した思いや物語が、新しい視点や想像力へと深化した作品になっています。(文:ポート アート&デザイン津山より)
「モノと記憶で生成する現在」をテーマに制作した作品
「モノと記憶で生成する現在」をテーマに制作した作品
「モノと記憶で生成する現在」をテーマに制作した作品
「モノと記憶で生成する現在」をテーマに制作した作品