「石谷家住宅」国指定重要文化財・国登録名勝(石谷氏庭園)

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国指定重要文化財・国登録名勝(石谷氏庭園)近代和風建築の集大成石谷家住宅
 江戸時代、参勤交代の宿場町であった智頭宿。因幡街道に面する石谷家住宅は敷地面積3000坪、部屋数40余りによって構成されています。

 見上げれば巨木の梁組み、大黒柱の輝き。近世から近代への建築技術の推移を示す歴史的建造物群です。大規模な近大和風建築物として高く評価され、現在は一般公開されています。蔵を利用した美術品や工芸品の特別展などが開催され、四季折々の風情をお楽しみいただけます。 (取材協力:石谷家住宅)2013年11月16日

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古くは江戸時代末期ころから、昭和時代にまでわたって、各期に建設された歴史的建造物が数多く残っています。

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大門

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主屋の玄関口

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↑式台(本玄関)                      一号~四号蔵
江戸時代、鳥取藩主の参勤交代の時、殿様は御本陣に宿泊しました。随行の上級武士は石谷家を宿泊所として使用されていました。その名残として家の格式を表すために武家風の式台が造られました。(総欅造り)

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土間上部構造は吹き抜けで梁には巨大な松の丸太を使い、梁の上に和小屋組みを使い屋根を構築しています。それを支える大黒柱や平物は欅材を使い、材料は地元の材木を使用しています。

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丁度伺った時に「土間deコンサート」がありラッキーでした。

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食堂・主人間                     ピアノの横に珍しいストーブがあります。

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畳廊下                          窓に映る影も芸術とか

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和室応接
和室の応接として接客の部屋として使用。数奇屋風仕様の建築で、書院の欄間には石谷邸と諏訪神社を透かし彫りで現しています。書院障子は扇面を表し、天井 板は杉の根元の部分を板目に製材して使い、濡れ縁には幅広の栗板を使用し、縁の天井には杉の柾目の幅広の天井を張り、その下に杉の小丸太の化粧垂木を取り 付けた凝った造りになっています。

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江戸座敷(この形は猪の目模様)      扇の形をした違い棚

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茶室(正面にあるのはストーブ、普段は非公開)    庭園

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来客用風呂場(槇の木の風呂)       庭園(茶室)

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庭園と主屋(春と秋の年2回庭園特別公開)

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石谷家の庭園は、江戸座敷・新建座敷に面した池泉庭園、この北側に続き、主屋上手に面した枯山水庭園、このさらに北に続き離れに面した芝生庭園とからなっています。

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庭園より(庭園内の散策は普段は非公開)

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表門の簡素な造りに対して裏門は立派な薬医門が造られていて、薬医門から続く源氏塀で石谷家の三方を囲んでいます。

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二階階段室

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表二階より望む

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表二階には三部屋あり、身内の人の宿泊場所、その他多人数の会合等に使用、近年までは本箱が置かれ豊富な書籍が収蔵され、主人の勉強部屋にも使用されていました。