極楽山 光厳寺で不動護摩供(ふどうごまく)の体験
津山市西寺町にある「極楽山 光厳寺」で、毎月28日の午前10時より、お参りの方々の諸願成就を祈る不動祈願護摩供があり、諸願成就を祈ってきました。当日午前中は御開帳し、ご本尊様のお姿を拝することができ貴重な体験をしました。
極楽山 光厳寺は、慶長19年(西暦1614年)豪商蔵合氏の発願により、院庄清眼寺に在りし秀照上人が津山の現在地に移り開基されたお寺です。蔵合氏の一建立による本堂は築城当時のものといわれています。ご本尊様は五尺有余の木造不動明王で温和なお顔立ちにて非常に古い時代に作られたものです。また、極楽山光厳寺は、高野山真言宗美作八十八ケ所霊場の80番霊場でもあます。
「2024城西花まつり巡り」に伺った時ご住職にお誘いいただき、体験をさせていただきました。
2024年4月8日の甘茶祭りの日の様子です。
新しく作り直された天女(てんにょ)の彫刻を施した欄間(らんま)です。
2024年4月28日の境内の様子です。(時間を間違えて不動護摩供は既に終わっていました。)
本堂です。 見事な天井装飾です。
本堂の軒先の花や葉をかたちにした植物鼻の透かし彫りです。
本堂内部です。 閻魔(えんま)様です。
2024年5月28日は雨になりましたが、本堂の中では厳かに不動護摩供が始まりました。護摩は梵語にして古代インドの言葉であるホーマが語源であり、焼く・焚くという意味があるそうです。
厄除・家内安全・商売繁盛・身体健全・交通安全・無病息災・當病平癒・良縁成就・学業成就・試験合格・安産祈願等々護摩木に願いごとを書きます。(一枚につき300円)
これから住職が護摩木に書かれた氏名と願意を御祈願します。
最初に不動護摩供が始まる檀家の挨拶があります。
御詠歌が流れる中で不動護摩供が始まります。
護摩壇中央にある炉の中に供物や護摩木を投じて神仏を供養する儀式です。
不動護摩供の最中です。
護摩は弘法大師が日本に伝えた真言密教の秘法で、不動明王の前で手に印契、口に真言を誦し、護摩木を焚き上げて厄や災いを払い清めます。
住職のお話があり、真言宗では、大欲得清浄(たいよくとくせいせい)という経文があり、大きな欲を持てば清らかさを得ることができるという意味のもので、清らかで大きな欲を持ちなさいと説いています。
人間生きるのに欲が必要。この欲は綺麗でなければいけないのです。「わぁ~お金持ちになりたい。」で終わったらいけない。「お金持ちになってみんなに配ってみんなが幸せになれるように。」また、「私が元気であれば隣のおばちゃん、おじちゃんを毎朝見てあげられるのにな。」これが大欲。「私一人が美味しいもん食べてええ具合に過ごしていればいい。」これが小欲である。仏も、みんなに仏教を広めたいという欲を持っていた。みんな欲を持っている。でもどうしても自分の執着を持っていて綺麗にならない。人様からやられたことで、あのやろうこのやろうと思ってしまうが、ここで綺麗に変えて、綺麗な欲だけを持って帰ってください。とのお話は当たり前の事ではあるけれど、印象深く有難く心に響きました。
帰りには接待のお弁当や果物にジュース、お菓子などが配られました。
※いつも情報をありがとうございます。