見ごたえある「日原 晃 回顧展」開催中!

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 2022年10月8日(土)~11月6日(日)(10:00am~5:00pm)まで、津山市文化センター展示室にて「日原 晃回顧展」が始まっており、連日多くの方が訪れておられます。
 会場の雰囲気もよく、世界の美術館の一角にいるようで、ゆっくりと拝見できました。この機会に是非訪れて「日原 晃」の世界に浸ってみてはいかがでしょう。そして、いつかこのユニットの努力が実って津山市にも公立の美術館が出来ることを祈っています。

 この回顧展は、市内の私設美術館4館(カンダミュージアム河野美術館M&Y記念館保田扶佐子美術館)が、津山出生の優れた芸術家の作品を地域の文化資産として、後世に伝え、文化都市の礎とするため、公立の美術館を提案するものです。この度、活動の第一弾として、戦後間もなく国内画壇に多くの画家を育て送り出した「日原 晃」の偉業を顕彰する「日原 晃回顧展」を開催しています。

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オープニングの様子と会場入り口を飾った花束の数々です。

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谷口津山市長も式典が始まる前から熱心に会場内を見て歩いておられました。

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カンダミュージアム菅田 茂館長の開式の挨拶

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ユニット代表 保田扶佐子氏の挨拶        親族代表 日原 康氏の挨拶

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津山市長 谷口 圭三氏の挨拶           津山市議会議長 津本 辰己氏の挨拶

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岡山光風会代表 福島 隆壽氏の挨拶       師弟代表 木村 克朗氏の挨拶

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遺族への図録贈呈中

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閉会の辞 黒瀬 正義氏

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 日原さんは同市院庄に生まれ、上京後、日本大芸術学部に進んだ。戦後に帰郷してからは自宅に「こどものアトリエ」を開設して多くの後進を送り出す一方、日展審査員、同参与を歴任

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日原 晃回顧展の会場内の様子です。       なごやかに歓談する日原さんと木村さんです。

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和やかに歓談する保田扶佐子ユニット代表です。

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晩年は「山陰の海」シリーズを描き続けた日原 晃さんです。

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日原さんが生前使用していたパレットや筆が生前のまま再現されています。

日原 晃略歴
1910年 津山市院庄に生まれる
 岡山の赤坂洋画研究所で小林喜一郎に師事、のち上京。川端画学校に学び、彫刻家柳原義達の指導を受ける。その後日本大学芸術学部油絵科に入学、寺田万次郎、柳亮に学ぶ。
1945年 郷里に帰る。この年、光風会及び日展に初入選。
 津山の自宅に「こどものアトリエ」を開設。多くの後進を送り出しエコール・ド・ヒハラと呼ばれるほどになる。
1953年 第9回日展特選、光風会会員となる。
1962年 パリ留学。ポール・アイズピリと交流、ルオーに傾倒する。
1965年 第8回新日展にて菊華賞受賞。
1966年 日展審査員となる。のち日展参与となり、以後「山陰の海シリーズ」を描き続け岡山県北画壇の大御所として活躍。
1997年 87歳にて死去。

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回顧録より抜粋

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日原 晃回顧展チラシ


嘗て、大原美術館の大原謙一郎さんが語っておられたことが忘れられません。

 大原美術館は、新たな時代にあって、新しい美術館のあり方を模索しています。
創立以来、私たちの中に脈々と息づく「今を生きる人にとって意義あることは何か」という問いかけと、「美術館は生きて成長してゆくもの」という信念のもと、今、私たちがなすべきことを考え行っています。
その大切な活動の一つとして、私たちの教育普及活動もあるのです。
 今を生き、未来をつくる子どもたちと、それを支える教員、保護者、地域の方々にとっても、意義ある存在となり、また共に成長していきたいと考えています。そして、将来、成長した子どもたちが、日々を生きる中、折にふれ当館を思い出し、訪れ、生きる力を得てくれれば、こんなにうれしいことはありません。