【津山人】木地師13代 小椋芳之作品展

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2023年11月4日アルネ津山であった「木地師13代 小椋芳之作品展」へ伺ってきました。
 小椋氏は、岡山県重要無形文化財保持者の13代木地師です。丸盆・銘々皿・木地鉢・花台などの作品は、木目が美ししく、長年修行を積まれた伝統の技を感じます。
 また、津山市のHPによれば「小椋芳之氏は、昭和 22(1947)年に津山市鉄砲町で木地師の家系小椋六助の長男として生まれ、父に師事し木地師及び塗師技術を学んだ。小椋家は、代々、鏡野町羽出に居住した千軒木地師であり、芳之氏は、数少ない千軒木地師及び塗師の技術継承者で、高度な技術を有している。」と記されています。
・岡山県指定重要無形文化財保持者
・日本伝統工芸会 正会員
・日本木地師学会 理事

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材料の仕入れからろくろ挽き・漆塗り・販売まで全工程を一人で行っているそうです。

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芳之氏が自分で選んだ材料で、一つ一つ手作りで心を込めながら作った作品達。

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木地師という昔から木に携わって生きてきた職人が今でも残っているということと、限りある資源である「木」を大切に守ってきた木地師のこころを出来るだけ多くの方に伝えていきたいと、写真やビデオ上映・ロクロの実演を行っておられるそうです。

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ケヤキやトチなどの木目を最大限に生かしたロクロ挽きと、漆塗りで仕上げる平安時代からの伝統的な技法で作られた作品の数々を拝見。

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時がたつほど漆が透けて木目が浮き立ち、味わいが出るという。

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芳之氏は、数少ない千軒木地師及び塗師の技術継承者で、高度な技術を有する木地師です。

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一輪挿しの木目が美しい。

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美しい広盆。

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「木地師13代 小椋芳之作品展」会場にて。

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受賞歴
平成11年:岡山県津山地域「くすのき賞」受賞
・東京・日本伝統工芸展 入選22回
・岡山県美術展覧会 地域奨励賞2回・主冷笑4回・入選10回
・日本伝統工芸木竹展 参与賞1回・入選6回
・中国支部展 金重陶陽賞・山陽新聞社賞1回・入選6回
・備中漆作品展・岡山ロータリークラブ賞(平成24年~現在)
・日本伝統工芸会 正会員(平成10年~現在)
・日本木地師学会 理事(昭和68年~現在)
・林野庁[森の名手・名人](平成29年~現在)