道祖谷山 宝蔵寺(津山市加茂町)

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宝蔵寺
 当寺は斉野谷にあって、道祖谷山宝蔵寺と号し、天台宗比叡山延暦寺の末寺であり、本尊は大日如来である。貞観二年(860)慈覚大師円仁の開基と伝えられる。文化十二年(1815)頃には、無住寺で本堂四間四面南向、庫裏四間半八間、鐘堂、長屋、鎮守山王権現小などを残すのみであったが、「東西百間余、南北二百間余」の広い境内や、東林房、安養房、惣門などの旧跡が残存し、かつての大寺の面影を残していた(『東作誌』)。
二尺七寸の本尊大日如来坐像、脇立の不動明王と毘沙門天はいずれも作者不明であるが、文化十二年(1815)に『東作誌』に記録されているものであろう。(加茂町史より)2012.12.13取材

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 入り口                         六地蔵

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山門の彫り物

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本堂

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本堂の彫り物

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鐘楼

境内.jpg宝蔵寺庫裏1.jpg宝蔵寺庫裏.jpg宝蔵寺鉢.jpg

境内

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庫裏

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▲堂宇に古石佛(不動尊とクンピーラ)を祭祀

金比羅(こんぴら)様は、本来は薬師如来の十二神将の筆頭・宮比羅大将(インドでは クンピーラで、ガンジス河のワニの神名)のことで、般若守護十六善神の一に数えられる守護神で、仏典では竜王で、蛇体として考えられた。

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宝蔵寺のヤマザクラ

 宝蔵寺は、貞観二年(860年)の建立で、道祖谷山 宝蔵寺と号し、今から約三百年前に中興された。本樹は中興以後に生育したものと思われ、幹は地上5mのところから双幹となっている。花の時期は4月中旬が見頃で、満開の時は見事である。

推定樹齢:250年、目通り:4.0m、樹高:24.0m(看板より)2012.12.13取材


郷土記念物 宝蔵寺の森

宝蔵寺の歴史は古く、貞観二年(860年)に慈覚大師円仁により開基されたと伝えられています。境内には、本堂の脇にある推定樹齢250年、目通り周囲4mのヤマザクラをはじめ、推定樹齢100年以上のスギ、ヒノキ、アラカシなど19本が混生して、およそ6アールの森を形成しています。また、地元からは鎮守の森として親しまれ、地域の人々により大切に管理されています。