中土居阿弥陀堂(加茂郷88カ所霊場第19番札所)
創建年代は不詳であるが堂内に享保11年(1726)丙午天の日附で28人の名前を書いた木札が残り、その裏面には寛延3年(1750)として念仏鐘一個を寄進した28人の名前が書かれている。更に享和2年(1802)と慶応元年(1865)8月の二度にわたり現高福寺によって再建の法要が営まれた祈禱札二枚が残されているところからみて、少なくとも享保11年以前の創建であると思われる。
お堂の前の小径は現在では通る者は誰もいない廃道と化しているが、かつては大畑と西谷を連絡する主要な村道であり、これに面して建てられた阿弥陀堂は加茂谷88番札所でもあった。本尊は、阿弥陀如来(木彫立像、高さ70㎝を厨子に納める。全身に金泥の跡が残る)左側に弘法大師座像を並べている。(文:『阿波村誌』より転載)(2022年10月4日撮影)
阿波村中土居の景色 木元林造さんに案内していただきました。
高台の茂みの中にあり、少しわかりにくい場所です。
少し傷んでいる阿弥陀如来堂です。
阿波村中土居にある中土居阿弥陀堂です。