出江寛作『銀金・神仏(ぎんきん・かみほとけ)の茶室』
津山市に観光客を呼び込もうと、津山藩松平家の菩提寺の泰安寺に黄金の茶室「銀金・神仏の茶室」が常設展示されることになり、記念の茶会が2023年2月10日に開かれました。
この茶会は、津山街デザイン創造研究所(山本昇所長)主催の「生きている城下町 美都津山・葵の御紋で繋がる『城東』と『城西』」という、2022年度 観光庁地域採択事業で津山市への誘客実証事業の一環です。
設置された茶室は、津山街デザイン創造研究所が、日本建築家協会第10代会長の出江寛氏に依頼して制作しており、国内外で注目される建築家の作品を通じて津山をPRしていきたいとのことです。
岡山県指定重要文化財の表門
出江 寛作『銀金・神仏(ぎんきん・かみほとけ)の茶室』
出江 寛(いずえ かん)氏は、京都府生まれの日本建築家協会第10代会長。
茶室の見学は見学料200円と泰安寺に事前連絡が必要です。(TEL.0868-23-8141)
出江 寛作『銀金・神仏(ぎんきん・かみほとけ)の茶室』
住職にお聞きしたら、遠くから次々と見学者が来られているそうです。(2023年2月25日撮影)
2023年2月10日津山地方は雪に見舞われ寒い日となりました。
津山市副市長・桒村功士氏、国土交通省中国運輸局観光部部長・高山正浩氏、早稲田大学商学学術院長・横山将義氏、日本学ユニバーシティ学長・出口光氏他の来賓の方々の出席がありました。
茶会イベントでは、大倉正之助氏(重要無形文化財総合指定保持者で能楽師 囃子方大倉流大鼓)が大鼓を披露し、会場内は厳かで張り詰めた雰囲気に包まれました。
その後、歴史家・白駒妃登美氏の講演がありました。白駒氏は、津山を訪れる前は洋学と言ったら長崎だと思っていたが、津山洋学資料館を訪れた際に、この津山には日本の歴史が紡がれ濃縮されて現代に至っていると感銘を覚え涙が出たそうです。夢と志のリレーを実現させた教育、それが津山の歴史でもあると感じた。過去への感謝が未来への希望を生む。「津山に行けば幸せになれるよ!幸せになりたい人は津山へ行って!そして、日本を知りたかったら津山へ来なきゃダメと言いたい。」と結びました。
日本学ユニバーシティ学長・出口光氏 大日本茶道協会の松平洋史子会長
出江寛作『銀金・神仏(ぎんきん・かみほとけ)の茶室』
厳かに石臼で茶葉を挽いています。 碾茶を挽く石臼です。
松田桃香園の松田須英子当主が挽いたお茶を奉納されました。
大日本茶道協会の松平洋史子会長と松田桃香園の松田須英子当主が茶を立て出席者に振る舞いました。
挨拶をする大日本茶道協会の松平洋史子会長と津山街デザイン創造研究所 山本昇所長
(2023年2月10日撮影)