造山古墳(つくりやまこふん)

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 日本遺産「桃太郎伝説」の生まれたまち、おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~
造山古墳:古墳時代中期(5世紀前半頃)に築造された全長約350mの前方後円墳です。現在全国4位の規模で、築造当時は国内最大でした。自由に立ち入ることができ、墳丘(ふんきゅう)を歩いて見学できる古墳としては国内最大です。
 周囲には、家来などを埋葬したといわれる倍塚(ばいづか)が6基もあり、その一つである千足古墳(せんぞくこふん)では、熊本県から運ばれた石材が使われ、直弧文(ちょっこもん)と呼ばれる直線と曲線を組み合わせた文様を刻んだ石も発見されています。
 この地に大きな勢力を持つ有力者がいたことで、対立する大和朝廷が派遣した吉備津彦命(きびつひこのみこと)が、鬼神(きしん)(温羅とも呼ばれる)を退治する伝説が生まれたと考えられています。(文:現地案内板より転載)(2024年7月3日撮影)

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吉備路自転車道より造山古墳を望む

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造山古墳ビジターセンター

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造山古墳ビジターセンター

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造山古墳

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登る途中にある景色

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急な坂を登る

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造山古墳に到着

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前方部の南側にある荒神社

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荒神社の拝殿                  本殿

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阿蘇山の溶岩でできた石棺身

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荒神社境内にある石造物

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石棺蓋(国指定史跡)              石棺蓋
 史跡造山古墳の前方部頂部には、刳り抜き式の長持形石棺の身が置かれている。阿蘇凝灰岩製で、千足古墳の石障とともに吉備と九州が緊密な関係にあったことを示している。
 この石棺は、造山古墳の北にあった車塚古墳から運ばれたという説と、造山古墳から出土したという説がある。
 やや離れた位置にある石棺の蓋は完形ではないものの、表面に直弧文の線刻があり、内側には赤色顔料が明確に残る。また、神社石垣には阿蘇凝灰岩製の石塊が認められる。石棺の身以外の部材が認められることから、造山古墳以外の場所から持ち運ばれてきたのではなく、付近で出土した可能性が高いと思われる。平成25年3月 岡山市教育委員会

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手水鉢                     疫神

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造山古墳の頂上の整備された景色

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解明がすすむ造山古墳の整備事業
 造山古墳は、登れる古墳では最大です。全長が350mもあります。エジプトのクフ王のピラミッドより長く、秦始皇帝陵の墳丘と同じくらいです。世界最大の登れるお墓といっても過言ではありません。さらに、前方部のうえには阿蘇山の溶岩でできた石棺や、倍塚の千足古墳には天草地方の砂岩でつくられた石障があります。また、後円部からは讃岐の安山岩でできた板石が発見されています。熊本県や香川県から、はるばる運ばれてきたものです。造山古墳に葬られた王は、吉備だけではなく、九州、四国まで影響を及ぼすことができた、まさに大王でした。
 最近の発掘調査で、後円部の中心には大王の埋葬施設が保存されていることがわかってきています。これからも、続々と新しい情報が掘り出されると思います。
 令和5(2023)年度から、後円部の崩れた部分を修理し、もともとの古墳の姿を復元する整備工事に着手します。登れるだけではなく、当時の姿を体感できる最大の古墳になる予定です。(文:現地案内板より転載)

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頂上の景色

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見晴らしの良い頂上の景色

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案内板

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見晴らしの良い頂上

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造山古墳の西側にある吉備路若駒牧場