弥生の里文化財センター(民俗資料館収蔵庫)

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 2024年7月16日に沼にある津山弥生の里文化財センターに伺ってきました。ここの民俗資料館収蔵庫の中には民具が所狭しと並んでいて、その中を探索すると、昔の人の知恵や掘り出し物が発見できたり、とても面白い所で毎回行くのが楽しみです。今回は蓑(みの)かさの素材や編み方などの種類が沢山あることに気づき写真に収めてきました。
 驚いたのはアイスクリーム製造機、ハエ取り器、うどんつくり機など、そして懐かしく思ったのは、母が子どもの頃よくさつまいもを蒸して食べさせてくれたせいろなどを発見したことです。
民俗資料館収蔵庫
 ここには、明治・大正・昭和半ば頃まで実際に使われていたこの地方の民俗資料をおよそ3200点収蔵展示しています。収蔵品には、農具・養蚕・鍛冶などの仕事道具から、家庭で使う日用品や蓄音機などの娯楽用品などもあります。道具から昔の生活を想像してみると、また新しい発見があるかもしれません。ごゆっくりごらんください。(文:展示室案内より)

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民俗資料館収蔵庫

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《日本書紀》には,素戔嗚(すさのお)尊が青草をたばねて蓑笠としたと記してあり,《万葉集》にも見られるほか,12世紀の成立とされる《信貴山縁起絵巻》には,尼公の従者が蓑を着て旅する姿が描かれている。(コトバンクより)

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蓑笠(みのかさ)は、雨雪をしのぐために、蓑をまとい、笠をかぶること。

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素材がたけのこの皮でしょうか?

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みのかさ

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女性用

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女性用で麦わら帽子の代わりに使いました。

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虚無僧の被るみのかさのようです。        昭和13年までの炭俵(すみだわら)

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ハエ取り器                  せいろ

写真:左「ハエ取器」中にエサを入れておくと、上の口からハエが入ってきますが、外に出ることができません。力つきて下の器の水にはまり、死んでしまいます。
写真:左「せいろ」蒸し器です。

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写真:左「うどんつくり機」
 うどんの作り方は、まず小麦粉をねります。手で板の上にうちつけたり、ござにつつんで足ふんだり、強い力を加えてよくねります。そしてしばらく、そのままにしておき(寝かすという)。丸い棒(めんぼう)を使って、平たくのばします。それを、ほうちょうで細長く切って、ゆでるとうどんになるのです。
 このねる、のばす、切る、の3つの仕事をするのが、この器械です。うどんのすきな日本の家庭ではよく見かけますが、今では、電動のものが多くなりました。
写真:右「アイスクリーム製造機」樽の中のドラムがハンドルで回転する仕組みになっています。冷やしながら材料をドラムの中で回転させることによって、アイスクリームができます。