弥生住居跡(観光スポット情報)

津山弥生の里文化財センターミニ企画展「昔の勉強道具」

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 津山市沼の「津山弥生の里文化財センター」内の民俗資料収蔵庫でミニ企画展「昔の勉強道具」が2023年11月30日まで開催されています。本当に小さな展示場ですが中身が濃い展示です。中でも、国の名前や植民地で色分けされた戦前の世界地図を観ていると、世の中様変わりした世界が見えてきてきます。大人になってから見ると更に興味深い。


民俗資料収蔵庫:ここは、明治・大正・昭和半ば頃まで実際に使われていたこの地方の民俗資料をおよそ3,200点収蔵しています。収蔵品には、農具・養蚕・鍛冶などの仕事道具から、家庭で使う日用品や蓄音機などの娯楽用品などもあります。道具から昔の生活を想像してみると、また新しい発見があるかもしれません。(文:津山弥生の里文化財センター案内より転載)(2023年8月29日撮影)

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沼の弥生住居跡群周辺に咲くつつじ・さつきの花

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 2023年4月4日・22日の沼の住居跡群周辺のつつじとさつきが美しく咲いていました。
今年はすぐ下の道路が工事中なので、木が伐採されて見渡しが良くなっておりました。この沼の弥生住居跡群の周辺では春になるとつつじやさつきが美しく咲き秋には見事な紅葉を見ることができます。また、住居址のすぐ傍にある「弥生の里文化財センター」では、沼遺跡の発掘調査によって出土した遺物をはじめとする弥生時代の生活を考えることのできる展示がされています。

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国内最大級「皮袋形瓶(かわぶくろがたへい)」

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皮袋形瓶
 今回は市内高尾の「桑山南4号墳」から出土した珍しい須恵器を紹介します。
 今からおよそ1600年前の古墳時代、朝鮮半島から須恵器と呼ばれる焼き物が伝わりました。この焼き物は、集落跡だけではなく、墓からも出てきます。
 墓には、亡くなった人のため、特殊な形の須恵器を納めることがありました。桑山南4号墳では、坏(つき)(飲食物を盛る器)や壺など一般的な須恵器のほか、「皮袋形瓶」と呼ばれる須恵器が出土しました。革をとじ合わせて作られた袋をまねたのではないかと考えられているため、このような名前が付いています。
 把手(とって)など一部が欠けているものの、ほぼ完全な形です。高さ33センチ、幅25.5センチと非常に大きく、全体に模様が施されていて大変華やかな印象を受けます。
 実は、桑山南4号墳から出土したものは、皮袋形瓶の中でも全国的に珍しい形をしています。
11月30日(金)まで、津山市弥生の里文化センター(沼)で展示しているので、「どこが珍しいの?」「ほかにはどんな皮袋形瓶があるの?」など、疑問に感じた人は、ぜひお越しください。

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企画展「発掘調査からわかる美作国府跡」

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 奈良時代の美作国に置かれた役所の遺跡である「美作国府跡」
具体的にはどのような遺跡でああったのか、遺構や出土遺物といった発掘調査の成果からどんなことが分かっているのかなどを紹介する企画展です。また、国府がおかれる以前や、置かれた後の時代の遺跡の様子も紹介します。
 併せて、令和3年6月~10月にかけて津山市文化課が実施した、都市計画道路総社川崎線道路改良工事に伴う美作国府跡発掘調査の調査速報パネル展も開催中です。

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昔懐かしマッチ箱

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 2021年12月15日津山市沼にある弥生の里文化財センターに伺いました。
この弥生の里文化財センターの2階の展示室に向かう階段を上がる度に、懐かしい素敵なマッチ箱を眺めていました。その度に、いつか皆さんにもご紹介したいなと思いながらいましたが、ガラスが入っていてうまく撮れませんが、今回は思い切って薄暗い所でしたがカメラで写したら案外撮れていましたのでご紹介してみます。
 数々のマッチ箱は、よく通った昔懐かしいお店、私の知らないお店、今はもう無くなった對鶴楼や白水などのお店のマッチ箱等、当時の世相が読み取れる気がしました。

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企画展「柳谷古墳と石敷きの石室」

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頭椎大刀(かぶつちたち)の把頭(つかがしら)・鞘尾金具(さやじりかなぐ)

 出土遺物が岡山県指定重要文化財に指定されている柳谷古墳を中心に石敷きの石室を持つ古墳に注目した企画展で、石敷きの石室がある津山市内の古墳の構造や出土遺物を紹介しています。
 岡山県古代吉備文化財センターが発掘調査した桑山2号墳(高尾)を除く7基の構造や出土状況、敷き詰められていた石の形状などを説明するパネルや出土品約100点を展示。柳谷古墳(瓜生原、6世紀末~7世紀初頭)は、横穴式石室にこぶし大で角形の石が敷き詰められていたことなどを伝えるパネルと、県指定重要文化財の出土品約30点です。4月16日(金)まで、午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

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燃えるような沼の住居跡地のモミジ

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 2020年11月6日に沼の住居跡地に紅葉を求めて行ってきました。
毎年、ここのモミジは燃えるようで、とても美しく魅了されてしまいます。そんなに多くのモミジの木があるわけではないのですが、美しいのです。復元されている沼の住居跡周辺のモミジはこれから紅葉が始まり、長くモミジの紅葉を見ることができます。

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<古墳時代> いろいろな須恵器

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 市内から出土した須恵器です。日常的に食器として使われる杯から、古墳でしかみかけない提瓶、いわゆる珍品である取手のついた碗や子持ちはそうなど、一口に須恵器といっても用途やかたち、土や焼きの質がさまざまです。
★再発見
 同じ須恵器でも普通使いの品と特別に作った品とでは大きな違いがあります。杯蓋といった普段使いの須恵器では、器の面を整える際に胎土に含まれる小石が動いて出来た凹みをそのままにしていますが、子持ちはそうなど特別に作った須恵器ではそうした凹みがありません。最後まで丁寧に仕上げていたことがうかがえます。

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「再発見☆考古資料展」12月4日まで

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2020年9月7日久しぶりに「津山弥生の里文化財センター」へお伺いしてきました。私の苦手な古代社会の人々の生活を女性の視点で教えていただき、何だか少し古代の人々への関心が増してきました。


☆器台から埴輪へ
 弥生時代の日常の土器である壺・器台が、墳丘墓に置かれる特殊器台・特殊壺を経て、古墳に立てられる埴輪へと変化する過程を模式図で表しました。
 弥生土器の壺・器台と特殊器台・特殊壺との違いは、赤く塗られていること、特殊な文様で飾られていること、そして土器のサイズであることがわかります。
それでは、特殊器台と円筒は埴輪の違いはどこにあるのでしょうか。器台と埴輪の足元に注目すると、器台の足元は大きく外側に張り出していますが、埴輪の足元には張り出しがなく、まっすぐになっています。
この違いは、設置する方法が違うために生じています。器台は地面の上に据え置くので、倒れないように足元をおおきく外側に張り出させます。一方、埴輪は地面の中に埋めて立てるので、埋めやすいように筒状のままにしています。
特殊器台から円筒埴輪へ変化する過渡期に作られた特殊器台形埴輪は、特殊な文様で飾られ、特殊器台の特徴をよく残していますが、足元をみると、張り出さずに筒状のままとなっており、地面に埋めて使われていたことがわかります。

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弥生住居跡から見た夕焼け(沼)

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 津山市沼の弥生住居跡から見た夕焼け(2020年8月13日撮影)
お盆のお墓参りから帰る途中の津山市田熊で見た落日がとても美しく感動しました。そこで、写真を撮りながら自宅まで帰ろうと思い、落日に向かいながら車を走らせました。丁度、沼の弥生住居跡地に差し掛かった時が一番きれいだったので、そこで暫く夕日を眺め自宅へ帰りました。
 自然というものは本当に美しくもあり、雄大で人の心まで癒してくれますね。

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