出雲街道を歩こう会「江見~ノースヴィレッジ」【1】
2021年10月24日(日)特別企画第3弾 つながる「出雲街道(Ⅱ)を歩こう会「ふるさと再発見 美作国歴史遺産の古道」(区間 美作市・江見~勝央町・ノースヴィレッジ9.3Km)【1】
はじめに
出雲街道とは、播磨の国、姫路に端を発し、出雲の国、松江に至る約215Kmの古道を言う。また、一説によれば松江の先、出雲大社とも言われている。
大和朝廷が、武力で全国を平定としたのに対し、出雲は神話に登場するが如く、平和裡に国譲りが行われ、朝廷より優遇され、鉄の産出も始まり、街道は繁栄してきました。
街道は人、物、文化を運ぶ役目を果たし、その重要性は五街道(東海・中仙・甲州・日光・奥洲)に匹敵し、同等の街道として発展してきました。
その後の街道は時代と共に、道筋は変遷、消失を繰り返していますが、現存している道で2コース有る場合は、合理性が高いか、最も古い道を採用しています。
今回の「つながる出雲街道(Ⅱ)」を歩こう会は、特別企画 3弾として、美作市江見より勝央町・ノースヴィレッジまでの街道を歩きました。
主催:出雲街道 勝間田宿の会、共催:出雲街道 土居宿を更生にのこす会・出雲街道 勝山宿の会
末澤敏夫さん所有の出雲街道絵地図を披露してくださいました。
ノースヴィレッジ集合して会長の挨拶後、食事をすませバスにて作東公民館へ移動
作東公民館を出発 作東公民館前にある道標
【美作市】大還橋 江見の町から吉野川に掛かる、大還橋(人道橋)を渡る。
茶堂(地蔵堂)大還橋を渡れば今在家です。小径が出雲街道である。向こうに続く家並みの中に、茶堂があり地蔵が祀ってある。
国道に出て向うに渡り、登りの小道が旧街道である
旧街道を登ると、直ぐに念仏供養塚と六地蔵の小屋がある。
少し歩けば由緒ある一貫清水に至る、現在は民家の敷地内にあるが、かっては西へ東へと向かう旅人が休息した場所である。
無縁佛之霊
一貫清水からしばらくすると、人家は無くなり、山中と野道を歩く
ひたすら出雲往来を歩く
中国縦貫道に突き当たり、ここで休憩 中国縦貫道をくぐる
中国縦貫道に沿って1Km程で「峠の地蔵」に着く
峠の地蔵堂は、奈良朝後期天平13年(742)聖武天皇の勅を受け、行基が地蔵堂を建立したと言われている。
1,道しるべ 右:土居宿 左:神宿 と刻んである。
2,荒神社 小さい祠があり、荒神様が祭ってある。
3,燈籠
4,六十六部・大日如来・供養塚
中国縦貫道に沿って歩く
外れの場所に六十六部供養塚、大日如来、地神、供養塚がある。※峠の集落は消滅したものと思われるが、田畑は耕作されており、史跡も祀られているようです。
峠より高速道沿いに地道を辿れば、1軒の民家(空家)があり、過ぎると楢原P.Aの手前に大師堂とその上に地蔵がある。
地蔵堂 大師堂
神郷へ続く野道
中山太神宮
念仏供養塔・舗装道に至ると神宿に入る、念仏供養塚が建立されている。
神宿郷・塞の神
旧道の取り合いの辻に、神宿郷の石碑があり、塞の神外の石仏が祀ってある。
【2】に続く