名勝 神代の鬼の穴・龍宮岩

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名勝 神代の鬼の穴・龍宮岩
 新庄川の清流に洗われた雪白の石灰岩が、長年の浸食により様々な奇岩を創り出し、その景観はあたかも龍宮を思わせるところから「龍宮岩」と呼ばれている。
 河中の岩には数多の小洞窟があり、流水は或いは激流となり吸い込まれ、或いは噴出して渦巻きを生じ、深い淵には紺碧の水を湛え龍宮の名に背かない。
 これより二百メートル下流、左岸に「鬼清水」がある。夏でも摂氏十二度の冷泉は作西の三清水の一つと云われ、出雲の国の松平不昧公が参勤交代のおり愛飲されたと伝えられる。
 国道側の石灰岩壁には「鬼の穴」があり、五十メートル程入ることができる。洞内には明治維新の際、山陰鎮撫総監の西園寺公望公が通過の折に書かれた壁書が刻まれており、また、イシノミの一種、トビムシの一種、ヤスデの一種、その他小動物の生息が確認さ れている。
 この一帯は真庭市指定名勝地となっている。真庭市(文:現地パネルより転載)(2025年7月9日撮影)

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名勝 神代の鬼の穴・龍宮岩 現地パネル

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龍宮岩へと降りてゆく

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あたり一面が白くなってきました。

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龍宮岩に到着

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注意
●岩場は滑りやすく危険ですから、足元にご注意ください。
●国道横断、お帰りの際は、通行車両に気を付けてください。
●増水時、積雪、雨天の日は岩場や河川に近づかないでください。
●急な増水がありますので、キャンプはしないでください。

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神代の鬼の穴
この鬼の穴は、石灰岩が地下水により浸食された洞窟(鍾乳洞)で、五十メートル程入ることができ、穴の中途より左右に支洞がある。奥には昭和二十年頃まで豊富な水を湛えていたが、今では渇水して深い窪地となっている。
洞内には、イシノミの一種、トビムシの一種、ヤスデの一種、その他小動物の生息が確認されている。
また明治維新の際、西園寺公望公が「山陰鎮撫総督」となり薩長の兵を率いて丹波路から鳥取、松江、杵築に至り帰途四十曲峠を経て新庄、勝山に一泊したがその途次この洞内に入り「慶応四年三月九日山陰惣督藤公望到穴」と壁書した刻みがある。
この穴より東北東に三キロメートル離れた「神庭の滝」の鬼の穴に続いているという伝説がある。
(勝山町)

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鬼の穴へと歩く

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鬼の穴に到着

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鬼結構大きなの穴を奥へと進む

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細い鬼の穴を進むと反対側へと通じている

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汚れて読めない鬼の穴の説明版

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上がると反対側に通じている階段

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天保11年の旅行筆記にも出てくる鬼の穴