JR津山線弓削駅駅舎(岡山県最古の駅舎)
2017年9月15日に近くまで来たので、岡山県で最も古いとされる弓削駅に立ち寄って来ました。
弓削駅駅舎は、岡山県最古の木造駅舎で築後115年を迎えた。
弓削駅がある中国鉄道津山線(現在のJR津山線)は、県下で二番目の路線として1898(明治31)年12月21日に、岡山市駅から津山駅(現在の津山口駅)間が開通した。駅舎は、床面積に大小はあるが形状はほぼ同じで、当初は九駅であった。現在、開通当寺の駅舎が残るのは、玉柏・弓削・誕生寺の三駅のみであるが、玉柏駅は本屋の半分が減築され、誕生寺駅は下屋の桁に補強材の追加・方杖の部材などに変更がみられる。
開通当時の中国鉄道の駅舎には、外観のデザインに二つの特徴がある。一つは、錣葺屋根という特別な屋根の形状、二つ目は、本屋の四周にある下屋とその屋根を支える方杖がついた架構である。
瓦屋根の上方を急勾配、下方の下屋部分を緩勾配とし、段を設けて勾配を変える葺き方をした屋根を錣葺屋根という。玉虫厨子や大阪の四天王寺金堂などの屋根がその例で、反り屋根の入母屋造に変化する以前の旧い形状の屋根である。
下屋に方杖がついた架構は、木造駅舎のほぼ全てにみられるが、開放された下屋がホーム側も含め四周にあるのはほとんど例がなく、柱脚を高さ三十cmほど板で根包みしているのも珍しい。
古代中国や西洋の建築の要素と、和小屋という日本の構造を用いて、中国風でも擬洋風でもでもない、機能美を備えた簡素で美しい形態の日本建築となっている。(津山町並保存研究会)
(文:(公財)岡山県郷土文化財団『きび野』2014.秋 第135号 松岡久夫氏)
距岡山元標 駅前には綺麗な花壇にお花が一杯。
岡山県最古の駅舎
なんと、日英語・中国語・フランス語・ドイツ語・ハングル・イタリア語・スペイン語での説明
改札口
駅構内 改札口 トイレ
岡山県最古の木造駅舎で築後115年を迎えた。
構内の景色
丁度、キハ40 2029がやってきました。
駅にはノスタルジーの旗がなびいていました。
トイレと電話ボックス