黒見山 寶聚院 観音寺(美作市)

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 美作市にある観音寺は、別名もみじ寺と呼ばれ親しまれているお寺です。11月上旬にはもみじ祭りが開催され、写真や俳句コンテストなどが賑やかに行われます。境内には色とりどりのモミジが絵にも言われぬくらい美しく思わず写真を撮りたくなります。
(作東町指定天然記念物 観音寺の森)
東作誌によるとこのあたりは江見の郷のうちで山家五か村を称して「山家の庄」といったという。その景観を今も残しているのがこの森だそうです。(2014年11月16日取材の時の様子

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参道を登ると本堂です。

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本堂のモミジです。

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境内のモミジが美しく思わずため息が出ます。

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本堂にかかるモミジです。

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境内から一段下の文殊堂裏のモミジです。

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境内のモミジの様子です。

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本堂から見える参道のモミジです。

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入り口のモミジが真っ赤です。

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文殊堂附近のモミジです。

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観音い境内の美しいモミジです。

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イチョウの紅葉がまたモミジとコラボして美しい。

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助手席から写るモミジとイチョウ並木です。(2019年11月17日取材)


黒見山 寶聚院 觀音寺(かんのんじ)
 聖武天皇の御代天平10年(738)、勅命により行基菩薩が諸国霊場を巡錫(じゅんしゃく)されました。
 修験道の祖、役(えん)の行者神変大菩薩が、開かれた美作三行場(八塔寺山・後山・行者山)を訪ねて萬善の横尾山に到着されましたが、陽も沈みかけ深山幽谷の中、真向いの山に紫の雲がたなびいて観音様のお姿を感得し、膝元から三宝鳥が飛び立ち、その行く先遥かな深山に黒肉色燦然と輝くものが見えました。行基は、これは不思議と、その黒光りを目指して馳せ登ると、行者山(空浄山)に到り、訪ね求められた修験の行場が眼前にあらわれ、そこに幾千年を経た真黒に光古木がありました。
 そこで行基は、一刀三礼して、この霊木をもって観音様の尊像を刻んで修法され、観音様を感得された山麓の横尾山に小堂を立てて秘かに安置して、寺号を観音寺と称し、行者山を奥の院と定められました。
 またこの縁起をもって、行者山をのちの村人たちが、黒見山と呼ぶようになったといいます。「寛永7年(1630)の鐘鋳録による」
 湯郷温泉の奥座敷としても「もみじ寺」とも呼ばれ、境内は杉と紅葉が美しく、鐘堂シタには岩をくり抜いた洞窟に、文殊菩薩が祀られています。
(文:『高野山真言宗美作霊場めぐり』より)