湯大名神(勝央町)
寛政のころ泰禅上人が大阪で鴻池家の子供を助ける。謝礼の小判を辞退し、石の祠を建立し、これが湯大明神であると伝承されている。(文:『出雲街道旅日記(万の峠~津山)』より)(2020年3月28日撮影)
勝央町勝間田で稲刈りが始まりそうな田圃の中に鎮座しておられる湯大明神(2020年9月10日撮影)
湯大明神(2020年9月10日撮影)
湯大明神 文殊菩薩石殿
鎮守湯大明神 湯大明神、仲山宮同社 仲山大神宮同社と彫られています。(2020年9月10日撮影)
勝央町探訪で訪れた湯大明神です。(2020年3月28日撮影)
『出雲街道旅日記(万の峠~津山)』より
湯大明神の背後に彫られている「鎮守湯大明神、仲山大神宮同社」の文字
湯大明神は狛犬の上に鎮座
※凡事 アン普賢菩薩 パク釈迦如来 マン文殊菩薩 釈迦三尊という。
※真言 釈迦如来 ナウマクサンマンダ ボダナンバク
普賢菩薩 オン サンマヤサトバン
薬師如来 オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
◎文殊菩薩 オン アラワシャノウ
(文:勝北歴史研究会勝央歴史探訪資料より)(2020年3月28日撮影)
※勝間田の湯
後醍醐天皇が勝間田通通過の際、この湯に入って身体を温めたという。場所は岡の小深田とされている。しかし小深田には温泉跡は見当たらない。湯郷塩垂山の湯かも知れない。昔は歌人が湯郷の湯を勝間田の湯とも詠んでいる。
おもひつれ身のいたつきも勝間田の 名にきく御湯の心許なし(藩主 森長成 病気療養中湯郷に入湯)
なお生方には、こめニ斗四升の御湯引免租田のあったことが森藩の記録にあり、また小深田の近くに湯大明神があるが、温泉とのかかわりはないようである。(『勝央町誌』より)