天台宗 鳥羽山 萬福寺(勝央町)
鳥羽山萬福寺 天台宗 植月北鳥羽野
境内に観音堂(慶長3年観音寺住職円慶中輿)、大日堂(宇堂の上)、地蔵堂、阿弥陀堂、弁財天祠、薬師堂があった。明治22年11月出火し、今は寺は無く観音堂、大日堂その他が再建されている。
萬福寺縁起古文に、往古役行者小角が回国途中霊験によりこの地に弁財天を鎮座せしとされ、また観世音菩薩の由来は、京都鳥羽に置いて行基が菩薩六尊を新造中に、美作のこの地に飛行し立座した霊夢を、聖武帝と行基が同時に御告があった・・神亀3年(726)創建したと記録され、また再度の火災により大破のみぎり、京都鳥家の長者霊夢を見て、この地に下り再興した。森候の祈願所でもあり、馬継所の桜の馬場の伝承もある。
観音堂・・・美作三十三観音霊場六番札所、本尊は聖観音立像(148㌢)行基作、足裏に義経と記され、源義経の守り本尊として伝承される。
萬福寺は元亀元年(1570)慈眼大師により再興されたが、寛文の頃に無住となり観音堂の兼務となった、大日堂の見正院に坊籍を許可でず、宇堂は荒廃し、火災でついに廃寺となる。(文:『勝央町誌』より転載)(2021年3月15日・2020年9月10日・2012年9月3日撮影)
萬福寺境内に咲く百日紅の花が満開でした。(2012年9月3日撮影)
拝殿(2012年9月3日撮影) 鐘楼 石台4基塁質
天台宗 鳥羽山 萬福寺 弁財天社(2012年9月3日撮影)
天台宗 鳥羽山 萬福寺 弁財天社(2021年3月15日撮影)
祈祷所 不動明王 理源大師(2021年3月15日撮影)
境内にある大日如来・供養塔・五輪墓
美作西国観音霊場6番札所で、本尊は聖観世音菩薩(秘仏)です。(2020年9月10日撮影)
(2020年9月10日撮影) (2021年3月15日撮影)
萬福寺 手水鉢
一般的に神使像というが、この像の名前とか意味は不明です。(要調査)
正面: 嘉永三年正月吉日 伝右エ門 當山正貞代
発起世話人:北村 鳥家傳右エ門・同西分 豊岡〇市建
左側面:作人 廣戸 石工 清水保造
(2020年9月10日撮影)
(2020年9月10日撮影)
(2020年9月10日撮影)
(2020年9月10日撮影)
(2020年9月10日撮影)
※植月御所(美作市高根鳥羽野)界隈にある萬福寺
(美作南朝7代尊純天皇は植月御所内の高福寺を現在地=鳥羽野に再建し萬福寺と改称の上弟の見政院法親王を初代住職にし、次の代も弟をこの寺の住職にしている)(2020年9月10日撮影)
天台宗 鳥羽山 萬福寺(2012年9月3日撮影)
天台宗 鳥羽山 萬福寺(2012年9月3日撮影)
天台宗 鳥羽山 萬福寺(2012年9月3日撮影)
近くに「秩父宮殿下御休憩所・昭和四年八月二十一日御成」の石柱があります。
この左手後ろの森が萬福寺です。2021年4月3日撮影