園密山 泰山寺(久米南町)
当山は、天平勝宝6年(754)に創建されたお寺で、鑑真和上の開基です。かつての本尊は行基菩薩作の正観世音菩薩と伝えられております。現在地には昭和33年に移って参りましたが、元は久米南町泰山寺というところに伽藍が配備されていました。
現在、新旧のご本尊を初め、仁王像などの仏像修復が進んでおります。(平成27年完成予定)。かつてのご本尊様からは、創建当時の温もりが、また現在のご本尊様不空羂索観世音菩薩からは、まるで息づいているかのようなお姿が感じられます。
密教寺院でありながら、地獄の王たちとして知られる、十王様のお姿がお祀りされています。例えば閻魔大王や脱衣婆など、「あの世」のイメージとしてよく知られた尊像が、完全な形で拝めます。
また、本堂向かって右側には、位牌堂を兼ねた大師堂があります。
駐車場のお地蔵様
参道 本堂
瑞神門
客殿から続く階段が見えます。 山号額
浄水
(文:『高野山真言宗美作八十八ヶ所霊場』より)(写真:2021年1月11日撮影)