森家ゆかりの乃井野陣屋藩主庭園と列租神社
列租(れっそ)神社の左奥に見える立石群は庭園跡で、乃井野陣屋のもとと考えられ、江戸時代の絵図に、この場所が「ツキ山(築山)」と記されているのが庭園に相当するようです。
庭園の中心には、高さ3mと1.3mの立石(守護石)を据え、枯滝に見立て、周りに築山と配石を据える「築山式枯山水庭園」で、武家好みの庭園と言えます。その様式から作庭年代は森家が陣屋を構えて間もない18世紀前期と考えられます。
もとは書院に面する庭園であったと思われ、歴代藩主や賓客が眺めたことでしょう。
列租(れっそ)神社は森家の租、美濃国金山城主森可成(よしなり)、津山藩租森忠政(ただまさ)、三日月藩租森長俊(ながとし)の三霊を祀る神社で、江戸時代は武蔵国目黒行人坂(現・東京都目黒区)にあった三日月藩邸に祀られていました。明治維新後、明治3年に当地に社殿創立、明治14年には拝殿、幣殿などの建物が建設されました。
地元ではこの社を列租さんと呼び、旧藩士で結成された祖霊社保存会では4月9日を祭日として祭られています。(分:現地案内板より転載)(2023年5月18日・20日)
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
森家ゆかりの列租(れっそ)神社
平成3年(1991年)庭園の発掘調査
初めての乃井野陣屋の発掘調査として陣屋西側の列租神社の境内が発掘され、絵図に描かれている庭園が確認されました。
森家ゆかりの乃井野陣屋藩主庭園
森家ゆかりの乃井野陣屋藩主庭園
森家ゆかりの乃井野陣屋藩主庭園
森家ゆかりの乃井野陣屋藩主庭園
森家ゆかりの列租(れっそ)神社境内