播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園「現 遠入邸」

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園 「現,遠入邸」
 池泉観賞池の現存する「播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園」は兵庫県佐用町平福・岡山県美作市大原古町・鳥取県智頭町の三県を通る「因幡街道」に面した三つの宿場の一つ、平福宿の中程に「門長屋」を持ち、本邸は大庄屋・代官を務めた田住氏の下で台頭した神吉氏の下屋敷で「平福本陣別邸庭園」とし機能していたと考えられています。
 当別邸書院は棟札(むねふだ)に「正徳二年建立(1712)」と記されていることから、建立から約300有余年になります。書院に付随する庭園も、同時期の江戸時代初期に作庭されたと思われます。庭園は利神山山頂の利神山城を背景にした『池泉観賞式庭園』です。
 瓢箪形の池泉には枯滝を配し、中央出島を蓬莱山(ほうらいさん)としています。池泉に石橋を二基、木橋を一基架け、邸内を巡ることも出来る庭園様式です。地割(ちわり)(平面構成)や護岸石組の配石がよく、庭園内の何処からでも優れた景観が鑑賞できる様に配慮された庭園構成と言えます。また、要所に立石を用いた石組や力強い枯滝石組など江戸時代初期の特徴をよく備えており、この時代この地域を代表する庭園と評価されています。
兵庫県庭園史家 西 桂

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 ここは利神城跡を背景に、歴史の残存する日本庭園です。
園内にある池泉観賞池(歴史継承保存)は所有管理者の物ではなく、この地域の歴史と継承を求める民の物との考え方を起点に日本人や世界の人々の日本歴史継承として公開されてます。地域振興文化研究所(現地説明板より転載)

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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播州平福神吉氏本陣別邸跡庭園

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すぐ前は観光センター

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(2023年5月20日撮影)