
津山郷土博物館で「スライスされた隕石展示」を初めてみました。

江戸時代の庶民の貴重な実例『美作孝民記』

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津山郷土博物館特別展「ノスタルジア ー少し昔の津山ー」

2025年8月6日、津山郷土博物館1階で隕石の展示がありました。(展示は8月11日まで)
隕石は塊だと思っていたのですが、スライスされた隕石は、何かキラキラ模様?氷の結晶?はたまたガラスの結晶?の様な模様で驚きました。宇宙からこんなものが飛んでくるとは。皆さんも本物ぜひ見てみてください。隕石のスライスなんて初めて見ました。
また、この日は、体験学習で岐阜県可児市の子どもたちがバスで来られていて賑やかでした。(旧兼山町と岡山県津山市は、平成7年10月から、共に「森家」により開かれ興された城下町という歴史的きずなから友好都市として交流を始めました。)
隕石展示 ムオニオナルスタ隕石のスライス標本です。
1906年にフィンランドで発見され、 その後、断続的に大きな塊が発見されました。 ムオニオナルスタには 「スティショバイト」 と呼ばれる高圧変成鉱物が含まれています。 このスティショバイトは強い衝突の際に生成される特殊な物質で、 ムオニオナルスタは小惑星同士の強い衝突によって形成されたと考えられています。
2010年の鉛同位体年代測定による分析では、数億年前に衝突があったのではないかという推察がなされています。(2025年8月6日撮影)(文:展示パネルより転載)
隕石展示 ムオニオナルスタ隕石のスライス標本です。
隕石展示 ムオニオナルスタ隕石のスライス標本です。
この他、展示室内には津山盆地の化石が展示してありました。私たちのすぐ身近に沢山の化石が出土しています。
●津山盆地の化石
岡山県は温暖な気候といわれていますが、 県北部に位置する 美作地域は、 1,000m級の険しい山を含む中国山地と、そ のすそ野に拡がる盆地や高原で構成されており、年によっては 積雪も多い寒冷地として知られています。
しかし、 約 2,300万年前 ~ 500万年前の新世代第三紀中新世には、県内のほぼ全域が海で、温暖な浅瀬が広がってい ました。 津山盆地周辺に広がる勝田層群という地層でみつかる ヒゲクジラや、パレオパラドキシアなどのほ乳類やビカリアなどの貝類の化石、マングローブの花粉や、 塩手池の礫岩などが このことを証明しています。
パレオパラドキシアは約1500万年前に生きていた哺乳類です。 そのころの地球は今よりも暖かく、 津山のまわりには海がありました。
このパレオパラドキシアは、 津山の海辺で生活していたと考えられています。
パレオパラドキシアの化石
パレオパラドキシアの化石
クジラの化石(右;津山市院庄 産) イルカの化石(津山市二宮 産)
ニシカワスナモグリ(かに)(津山市二宮 産) アツガキ(かき)(津山市院庄 産)
モノチス(皿貝)(津山市田熊 産) ナカムラマタガイ(津山市二宮 産)
(なぎビカリアミュージアム20周年記念の取材時ビカリアの時代(約1600万年前)の奈義)