福田山 善福寺(真庭市)

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 当山は、現在の福田の地に仙厳上人という僧が庵を結び、時の領主から寺領の寄進を受けたことに始まります。「(福田村の地名の起源)と伝えられていますが、年代は不明です。」ただし、元禄2年(1689)の記録では、すでに日名村の現在地にあることが書かれているので、開山はかなり古いものと思われます。
 本尊十一面観世音菩薩は、平家物語藤戸合戦の中にみえる佐々木盛綱の守護仏で、観音の霊験によって勝利をえた盛綱が、備前国児島に藤戸寺を建てて、この観音を祀ったといわれています。しかし、江戸時代の初めになり、領主池田候の廃仏に遭い、快仟法印は法難を避け、本尊を奉じて、この寺に入ったと伝えられています。
 なお、人々から子授け安産、ぽっくり観音として古くから信仰されており、また、母乳の出を願う女性、元気で長生きしぽっくりあの世に逝きたいお年寄りが、遠くからも参詣して来られます。(文:『高野山真言宗 美作霊場めぐり』より)(写真:2021年6月19日撮影)

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山門                      境内

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境内

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手水鉢

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福田山 善福寺

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本堂                      本堂

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                        摩尼車(後生車)
 摩尼とは、宝珠・如意・離垢と漢訳し、珠玉の総称で正法の功徳にたとえられます。般若心経が書写された車輪型の経文石板に触れ、一回転させる事でお経を一回読誦した事になります。更に心を込めて回すと、その回数のお経を読んだ事と同じ功徳がいただけるとされます。又一心に合掌し誓いや願いを祈りながら摩尼車を回すと必ず祈願が叶うと信じられています。

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鐘楼

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境内から山門を望む