まちの駅企画展「春は津山 秋も津山~徳守神社まつり展~」
作州民芸館では、津山さくらまつりの期間中「春は津山 秋も津山~徳守神社まつり展~」が2026年3月28日~4月19日まで開催されています。
民芸館の二階の展示場には、徳守神社の武具や神具が並べられています。普段は何気なく見ていた徳守神社の祭礼ですが、展示されている品の細やかな説明書きを拝見すると、それぞれの祭りの武具や神具に込められた意味がよく分かります。
写真左:鉄盾(てつたて/レプリカ)大阪の陣の際、森忠政が戦場で使用したものを徳守神社に奉納したと伝わっている。銃弾の痕が残る鉄盾は戦闘の激しさ物語る貴重な資料。
写真右:絹傘(きぬがさ)絹で作られた格式高い傘。神や高位の存在を覆い、尊厳と神威性を表現する。
弓矢(ゆみや) 神輿担ぎ手法被(みこしかつぎてはっぴ)
弓矢:古来より魔除けの力を持つとされる武具。邪気を払う象徴として祭礼に用いられる。
写真左:御盾(おんたて)髪を守護する意味を持つ盾。外敵や災厄からの防御を象徴する神具。
獅子頭(ししがしら)魔除け・厄除けの象徴とされる神具。祭礼では先導役や神威の顕現として用いられ、道中を祓い清める役割を担う。現在は別の獅子頭にて獅子練りを行っている。
写真左:毛附神灯(けづきしんとう)毛飾りを施した神灯で、神前や行列を照らすとともに、神性さと威厳を表す装飾的要素も持つ。
写真右:社名錦幡(しゃめいにしきばた)神社名を織り込んだ華やかな錦の幡。神社の格式や由緒を示し、祭列の威厳を高める。
社名高張提灯 立傘(たてがさ)
立傘(たてがさ)行列中に立てて用いる傘。装飾性と実用性を兼ね備え、祭列の見栄を整える。
写真左:長巻刀(ながまきとう)長い柄を持つ刀で、武威や守護の象徴。祭礼では神を守る意味合いで携えられる。
写真左:比礼鉾(ひれほこ)布(比礼)を付けた鉾で、神の降臨を示す依り代。風にたなびく姿が神威さを際立たせる。
案内チラシ 大鉾(おおほこ)
大鉾(おおほこ):神の依り代(神が一時的に宿る場所)として立てられる大型の鉾。
祭礼の中心的存在であり、神威を高める象徴的な祭具。
↑ 大鉾(おおほこ)
雛段 津山ねり天神
津山ねり天神
美作地方は、 菅原道真 (すがわらみちざね) 公の父君が国司を務めたためか、古くから天神様を学問の神様として崇拝する土地柄でした。いつの頃からか、男の子が天神様のように賢い子に育つように願いを込めて、旧暦の3月3日に、天神様をまつる 男の子の「ひなまつり」を祝う風習が生まれました。
津山ねり天神は、粘土に和紙の繊維を練り込み、前後二つの型で胴体を抜き、素焼きせず前後を和紙で貼り合わせ、乾燥し彩色するという、全国的にも極めて異色な手法をかたくなに守ってきました。古くなった天神様は川に流す風習からこのような手法がとられていたようです。
いったん途絶え、再興してからは小さな玩具も作るようになりましたが、現在は生産が途絶えています。 平成2年に岡山県郷土伝統工芸品に指定されています。
明治35年の雛様 大正13年の雛様
城西通のひなかざり 明治42年の開館当時の館内の様子