諏訪神社(勝田郡勝央町河原)

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当社の創建年月は不詳であるが、河原鏡山に古吉野庄の総社として創建されたと伝われている。
 天平5年(733)9月20日庄内の住民が集合して大祈祷を行って以来、この日を大祭日定めたとされ、当日は縫い物、畑仕事を禁じられた。
 長久3年(1042)古吉野庄の氏子の総意により、信州諏訪大社の御分霊(建御名方命)を勧請し、合祀した。
 安元2年(1176)広戸風の大烈風で本社が大破したので、移転地を信州諏訪に似たところとして、風害の少ない現在地に再建した。(御祭神 建御名方命 速秋津姫神 素盞嗚命 譽田別命 大國主命
倭建命 大己貴命)
 神社の境内にある神木(びゃくしん・いぶき)は本社移転時に諏訪豊前守藤原安盛宮司が手植えされたと伝えられ、樹齢800年の神秘な樹姿を見せる。また、十郎、徳丸(村人)の蛮勇で河原田圃開発の祈祷に使った伝承を持つ「雨乞い石」がある。(文:岡山県神社庁HPより)

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鳥居                      境内

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拝殿

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諏訪神社
所在地 勝央町河原字宮ノ谷
祭 神 建御名方命 素盞嗚命 速秋津姫命 誉田別命 大国主命 大己貴命 倭津命
境内社 天神社(菅原道真外七柱之太神) 国司神社(五柱之太神) 荒神社
飛地社 弁財天 八幡宮 早房大明神 若宮大明神 牛頭天主 荒神社
起 源 長久3年(1042)諏訪部清扶が信州諏訪大神の分霊を合祀している。
大祭日 大晦日の御袚い
    正月の歳旦祭
    旧6月10日 夏祭り
    10月19日 秋の大祭(宵祭り)
    10月20日 秋の大祭
氏 子 古吉野地区  (文:悠々わがまち勝央再発見より)

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本殿

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境内に「神木白檀」と呼ばれる樹齢800年のビャクシン(イブキ)がある。(高さ16m目通り周囲5.5mの県内最大級 勝央町天然記念物に指定)

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樹齢800年のビャクシンの姿は出雲井さんの子どもの頃から全く変わっていないそうです。

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出雲井修さんに案内していただきました。      雨乞い石

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末社神                        手水鉢

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末社神

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末社神

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高祖 諏訪豊前守安盛墓と諏訪神社の跡地      西参道

 西の鳥居をくぐれば、室町時代の作といわれる狛犬(勝央町文化財)がある。境内は広く、こんもりとした檜の森の奥に御社がある。参道は、正面鳥居から本殿まで70㍍、西の鳥居から140㍍あります。
安元2年(1176)広戸風により本社が大破したので、旧社(出雲井地区)から風害の少ない現在地に遷座再建された。境内には、本社移転時諏訪豊前守藤原安森が手植えしたという百檜の大樹があり、また伝承をもつ「雨ごいの石」がある。神社では、結婚式や、新しく氏子となる子のお宮参り、家内安全の御祈祷を祈願する。
本殿は春日造り、鳥居は、東と西にあり、明神鳥居である。(文:悠々わがまち勝央再発見より)


 狛犬(昭和55年5月15日町指定)
 諏訪神社の石造狛犬は、室町時代の作と推定されており県下でも貴重な存在である。社前鳥居の付近に整然と奉納されている。国内では、鎌倉時代の石造狛犬が現存しているが、県下では石造、備前焼のものが多い。名称は美濃尾張では狛犬と呼び、岡山県では、宮獅子・唐獅子・狛犬と呼ばれている。
高さ 獅子(左側) 37㎝ 阿(ア) 口を開く
   狛犬(右側) 35㎝ 吽(ウン) 口を閉じる
 承久3年(1221年)の古記、禁秘御抄(建暦御記)に「獅子、狛犬在帳前南北」と記され御帳の前面の左側を口を開いた「ア」が獅子、右側に口を閉じた「ウン」が狛犬である。
 平安時代、これは邪鬼を防ぎ、帷の鎮子の役目であったが、いつしか社前、神殿の縁または、鳥居の後に移った。守護的な邪鬼を防ぐ役目である。 昭和62年4月(文:案内板より)

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西鳥居と近くの道標(撮影2015年10月19日)
勝北郡古吉野村 村誌