
津山弥生の里文化財センターミニ企画展「昔の勉強道具」

国内最大級「皮袋形瓶(かわぶくろがたへい)」

企画展「発掘調査からわかる美作国府跡」

昔懐かしマッチ箱

奈良時代の美作国に置かれた役所の遺跡である「美作国府跡」
具体的にはどのような遺跡でああったのか、遺構や出土遺物といった発掘調査の成果からどんなことが分かっているのかなどを紹介する企画展です。また、国府がおかれる以前や、置かれた後の時代の遺跡の様子も紹介します。
併せて、令和3年6月~10月にかけて津山市文化課が実施した、都市計画道路総社川崎線道路改良工事に伴う美作国府跡発掘調査の調査速報パネル展も開催中です。
会期:令和3年10月8日(金)~令和4年4月8日(金)
津山弥生の里文化財センター3階ギャラリー、入場:無料、休館日:土日・祝日・年末年始
(調査速報展:令和3年11月29日(月)~令和4年4月8日(金))
展示風景 展示風景
平安時代 奈良時代以前
弥生時代の石器 弥生時代の土器、左側は前期の甕です。
弥生時代の土器 弥生時代の石器
弥生時代~古墳時代出土遺物 奈良時代以前出土遺物
奈良時代の墨書・刻印のある土器
奈良時代 奈良時代
平安時代 平安時代
美作国府跡の位置
遺跡地図上の、津山市役所の北西に位置する赤い四角形の範囲が「美作国府跡」です。
発掘調査では、弥生時代から平安時代までの遺構や遺物が見つかっています。調査成果から、遺跡の時期は大きく4つに分けることができます。
①弥生時代~古墳時代(紀元前4世紀~4世紀)
②奈良時代以前(7世紀後半)
③奈良時代(8世紀)
④平安時代(9世紀~12世紀)
「美作国府跡」とは、どんな遺跡だったのでしょうか。各時期の遺跡の様子を見てみましょう。
美作国府跡の位置
弥生時代~古墳時代
奈良時代以前
奈良時代以前
奈良時代
奈良時代の遺構配置図(赤枠)と政庁の範囲(黄色)
平安時代
発掘調査から見た国府の全容は、まだわからないことが多い状況です。今後の調査成果の蓄積により、新たな知見を得られることが期待されます。
最近の津山市の調査
都市計画道路総社川崎線道路改良工事に伴い、令和3年6月から10月にかけて、津山市文化課が発掘調査を実施しました。緊急事態宣言などにより、発掘調査現場の現地説明会が開催できなかったため、この場で調査の様子をお知らせします。
発掘調査か所は、国府政庁の南東側、県道調査区の東隣に位置します。西から順に調査区1,2,3に分けました。
最近の津山市の調査・上空から見た発掘調査 調査区の北側で井戸が見つかりました。
調査区の北東部で溝が見つかりました。
(文:現地パネルより)(2021年12月15日撮影)