お正月ー幸せを招く福の神ー

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『略画苑』より「七ふく神図」 鍬形蕙斎
 年中行事を月ごとに絵で紹介した版本です。「略画」とは、人物や動物、風景や植物などをユーモアあふれる軽妙なタッチで描き出す画法を指します。「七福神」は、幸福を招くという神で、恵比須・大黒天・毘沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人をいいますが、江戸時代には、寿老人は福禄寿と同一としてこれをのぞき、吉祥天や猩々が加えられたこともあります。蕙斎も七福神と同じページに猩々を描いています。七福神の手前に描かれている鶴と亀も少ない筆数で特徴をよくとらえています。


 津山郷土博物館ミニ企画展「お月ー幸せを招く福の神ー」が令和4年12月24日~令和5年1月15日まで、津山郷土博物館3階展示室の一部で開催されています。(1月3日まで休館)
 津山藩のお抱え絵師が描いた大黒図や寿老人図を中心に令和5年の干支であるウサギの絵など、お正月らしい資料が展示されています。 (文:津山郷土博物館)(2022年12月25日撮影)

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大黒図(狩野洞学)                寿老人図(狩野如水)

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福禄寿図(狩野松甫)後の如林          大黒図(飯塚竹斎)

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郷土玩具 卯 (庄野ヒカル)

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郷土玩具 卯 (庄野ヒカル)

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美作孝民記(文政3年)甲田行喜          東海道名所図会(寛政9年)

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「引札」お店の売り出しなどを知らせる広告を引札といい、商売繁盛の神である恵比須や大黒などの絵柄が好まれました。

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津山市の移り変わり                        小田中村絵図(天保8年)