ミニ企画展 「彫無季ー彫書とその世界ー」

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津山郷土博物館  ミニ企画展 「彫無季ー彫書とその世界ー」令和5年8月5日(土)~9月18日(月)
 津山市出身の彫無季(本名河野省三)は、独学で中国の拓本などから書を学び書と彫刻とが一体となった「彫書」という独特な芸術を創造しました。後進の指導をしながら多くの作品を残され、本市に百点もの作品を寄贈されています。これまでに本館においても展覧会においてご紹介しておりますが、彼が残した彫書や書などの素晴らしさを再認識していただいて、古典的でなおかつ前衛的な彫書の世界をご堪能していただければ幸いです。(文:津山郷土博物館)(2023年8月20日撮影)

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「彫無季ー彫書とその世界ー」

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彫書 蘭風                    観自在           亀遊沼

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【津山人】彫書家 彫無季(過去の取材より)

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彫書 蘭風 昭和35年(1960)
 蘭の種類には一茎一花、一茎数花、素心蘭などあって、いずれも香草の名が高い。故に、馥郁(ふくいく)としたランの花を渡って来る風は、喜びの噎(むせ)びがある。

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(現地説明より転載)彫書とは。❝彫書❞という言葉は過去にはなく、私の造語である。私のいう彫書とは、自書時刻することであるから、充分すぎる程書を学び、そして刀法を学んでからでないと、出来るわざではない。書を学べば、それなりの上達は必ずある。けれども、それだけでは「ウマク」なるだけのことで、内容的進歩がない。それに「イイ」ものにはならない。何にでも言えるが、かかれたものに何かが、プラスされていたらと思う。たとえば、読書によって智がプラスされ、徳を磨くことによって、よき人柄がプラスされる。そうであれば、書にも絵でも、彫書されたものにも、気品のある美しさが、自ずと生れ出ると思う。(『彫無季先生 津山市寄贈百点集』より引用抜粋)

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「彫無季ー彫書とその世界ー」          画額 紫陽花(無季花)昭和43年(1968)

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「彫無季ー彫書とその世界ー」

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書学 水 昭和61年(1986)           彫書 直至浄土 昭和40年(1965)

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「彫無季ー彫書とその世界ー」

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「彫無季ー彫書とその世界ー」          江戸一目図屏風のレプリカの展示