獅子空山法苑寺松渓庵(文殊堂)(加茂郷88ヶ所霊場第1番札所)

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 獅子空山法苑寺松渓庵(文殊堂)(加茂郷88ヶ所霊場第1番札所)は、加茂町塔中地内にあり、松渓庵とも言われる禅寺です。建物は木造瓦葺です。本尊は文殊菩薩です。
 堂裏の墓地の一角に岡山県指定重要文化財(昭和三十四年三月指定)があり、室町初期から南北朝期の様式をとどめる、石造無縫塔と石造宝篋印塔の二基があります。(2020年1月30日撮影)

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 作東誌(文化十二年 西暦一八一五年)によれば、文殊堂は、小中原村成興寺持で松渓庵と称し、文殊菩薩木像を安置するとあります。ここにはかつて獅子吼山法音寺(安政四年 西暦一八五七年初屋文書によれば法苑寺とも、文久四年 西暦一八六四年新調の振亀箱には法音寺と記されている)という京都の天龍寺の末寺の禅寺があったが、創建された時期などつまびらかではありません。現在の堂宇は、明治時代に火災に遭遇し再建されたものです。

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加茂郷88ヶ所霊場第一番札所           本尊は文殊菩薩です。

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岡山県指定重要文化財の石造無縫塔と石造宝篋印塔

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文殊堂の案内板