化石の世界(つやま自然のふしぎ館)

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 わが津山盆地は、はるかゆう久の昔し地質年代層を示す自然の博物館です。津山城址か、神南備山から、この盆地とそれをめぐる山々を望見すれば、日本列島の生い立ちの一大パノラマを思い浮かべることができましょう。古生代の終わりころには激しい地変があって津山市内から西方に亘っての基盤である結晶片岩類ができました。結晶片岩の山は山形仙、烏が仙、黒沢山のようにけわしい貎をしています。
変成しなかった古生層は津山から東や南方の基盤をつくりますが岩石が柔らかいので、南海台のようなゆるい山地をつくります。中生代の三畳紀にはこの一帯は海になりました。城山、観測所あたりや河面の近くで魚の介が見出されます。
ジュラ紀では地区地だったので地層はありませんが、白亜紀の後半は激しい火山活動がありました。那岐山系や佐良山から高比野山にかけた一帯にはその頃の熔岩や火山の噴出物が非常に厚く堆積しています。大きくみて2回に亘りましたが、後かのもののみでも厚さが1,000mを下りません。激しい振動を伴って沢山の火口から猛烈な噴火があって巨大な岩石が飛びかよい、多くの降灰によって天日は暗かったことでしょう。そして火山が衰えた白亜紀の末から新生代の第三紀のはじめにかけては、次第に地下に陥没して了いました。その時に深いところで花崗岩類が侵入しました。天狗寺山や錦織などの深成岩がこれです。

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新生代では第三紀の中新世に、日本列島は広く海に覆われました。津山の辺でも例外ではなく、湖沼も生成(諸所の亜炭田が示す)から入江や港湾をへて広い海原ができてプランクトンを追う鯨の姿も見られました。第三紀層は小起伏の丘陵に見られます。大野村女山の南には第三紀層の好露出地があって、名勝に指定されております。
第三紀の末か洪積世のはじめには大野村の男山、女山、勝間田の北や宝増原に玄武岩の火山が現れました。第四紀の洪積世には那岐山の南麓に古い日本原の湖があって北測から砂や礫が運び込まれた。日本原の大地がこれで、出雲乢のあたりまでに達しています。
古い吉井川の川底は国分寺あたりの小大地に見られます。日本原の砂礫層の上にある黄褐色の凝灰は古い大山の火山灰でしょう。その上の"黒ボコ"は火山灰の上に出来た腐蝕土です。平地の稲田には中国山系に降った雨水が岩盤を分解して豊かじょうな沃土をここに運び込みます。これが沖積層です。
津山盆地は中世層や第三紀層の湖や海を示す植物化石や介化石の宝庫です。この館には貴重なケ関を多数に集めて陳列してあります。(文:つやま自然のふしぎ館内の案内より)(2019年10月10日撮影)

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サンゴ                     アンモナイト

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植物

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サンゴ                     宝塔石
宝塔石(高層の塔のように見えるため、中国では宝塔石と呼ばれています。直角石は直角貝とも呼ばれ、タケノコ状の形をした殻をもち、オウムガイやアンモナイトの仲間です。カンブリア紀後期からオルドビス紀(517~439百万年前)にもっとも生息していました。1mもある大きなものもいました。

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巻き貝                     アツガキ

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カニ類                     ビカリア

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ウニ                      アンモナイト     ウニ

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サメの歯                    クジラの耳骨

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カサガイの類                  珪化木


津山科学教育博物館観覧のしおり
当確物館は大自然即天体 地球 其上の岩石鉱物及び動植物を通して大自然の創造者である神様の大知大能 大愛を認識するに役立つように念願し津山基督教学園により設立されたものであります
キリスト教の聖書に「神様の永遠の力と神性とは天地創造このかた造られた物によって知られて明かに認められる」(新約聖書ロマ書第一章二十節)とあるに基づいたものであります
先ず始めに地質時代に 於ける地球上の動植物生滅の状況を画いて生物の進化発展の跡を明らかにし一万年前に於ける現人類の出現する迠に及んでいます 過去十数億年の間に地表の陸海がどのように度々変遷したかを示し地球及人類の将来の運命がどのように成って行くかその考察に資することが出来るように願うものであります
「すべてのものは天地創造の始めからそのままであって変っていないのではなくして古代には全世界が水に覆われて滅んでしまったことがあることを知らねばならぬ」
(新約聖書ペテロ第二.三章四.六節)