杉宮(地域別/津山市/勝北地域)

馬頭観音(杉の宮・上村)

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 馬頭観音は大日様を本願とする馬の供養塔として建てられたものである。村にある2基の馬頭観音はどちらも建立年代が遅く、牛の守り神である大日様の石碑よりも数も少ない。
 この地方の農村はやはり牛が中心であって、近世になってから耕馬の導入が多くなり、そのため建立の時期とも符合するように思われる。
 馬車などの運搬手段による馬の利用が多くなり、一部の農家にとっては大きな収入源でもあった。牛の供養と同じように、死んだ馬の供養とともに無病息災を願い、大日如来の「種子」が石碑に刻まれている。

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原形遺す"杉さま古墳"

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杉さま古墳は、勝北町杉宮にあり、那岐連山の裾野に開けた勝北盆地の西側をほぼ南北に走る丘陵中央部のあたりに西賀茂神社があり、そのうしろの社叢へ向かって50mほど入った頂上部に3基の古墳が並列して存在する。
 古墳前方には広戸川が流れ、その向こうに水田地帯を見渡す丘陵は、海抜150m、平地との比高差15m、古墳の大きさ直径15m、高さ2m、3基ともほぼ同規模の円墳が南北へ隣接し、原形をよくとどめている。
 杉さま古墳の立地する丘陵上に沿って北に6~7世紀頃と推定される三島古墳、西北に宗四郎古墳、城平古墳が存在し、また南へ約2㎞の地点には平成3年に発掘調査が行われた近長丸山古墳があり、この間を継ぐ線上の中間点に上野田十三塚古墳の跡があって当時の葬送儀礼、古代人の生活の有様を窺うことができる。
 町内には、そのほか竪穴式の古墳や横穴式の石室をもった古墳、方墳など130基あまりが確認されている。
 杉さま古墳は、幾世紀にわたって風雨に晒され、その間において盗掘などによる破壊を免れよく原形を遺している数少ない古墳の一つである。
 およそ6世紀頃のこの地方で稲作を中心として生活した氏族小集団の首長墓ではなかろうかと考えられており、平成4年9月これらの古墳を町の文化財に指定する一方、入口に説明板や案内標識などを立て町民、特に小中学生の生きた教材として利用できるよう整備されている。
 国道53号線、上村バス停で下車し、南へ徒歩で約10分。
(勝北町文化財保護委員・平田安男記)(『平成5年発行:勝北風の里探訪』より)

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茶屋林道標(因幡街道)

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茶屋林道標(勝北町杉宮) 町文化財(石造物) 昭和50年4月1日指定
 茶屋林の旧国道沿いに立っている道標で、南面に 右金森山新善光寺道、西面に 左いなばみち、東面に 宝暦四(1754)五月吉日造之 と刻まれている。
 高さ85㎝ 巾17cm~18cm
 この道標のかたわらに、一本の根上りの大きな松があったが、マツクイムシの被害をうけて枯れる。
 むかし、津山から、勝北、奈義の村むらをとおり、黒尾峠を越えて鳥取に行く道は「因幡街道」と呼ばれ、このあたりは、街道を往来する人びとの憩いの場所でもあった。 

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勝北の苫勝霊場第78番 本尊:地蔵大菩薩

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 旧勝北町の苫勝霊場第78番(本尊:地蔵大菩薩)いつも通るたびに気になっていた霊場です。
ご近所の土井さんにお聞きすると、旧勝加茂村の時はこの地区を下村と言っていたそうです。ここの霊場は昔から大勢の人が霊場めぐりで参られていたそうですですが、今は誰もお参りする方は居られないそうです。(撮影:2014年7月6日)

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西賀茂神社のナナミノキ(市指定重要文化財)

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西賀茂神社のナナミノキ 所在地 / 杉宮406番地 所有者 / 西賀茂神社 員数 / 1本
 西賀茂神社境内にあります。ナナミノキはモチノキ科に属する常緑高木で、暖帯に分布し、静岡県以西の太平洋岸から南シナ海に及んでいます。
 本樹は目通り周囲1.2m、根元周囲1.56mで、樹高16mです。推定樹齢は100年です。11月頃には緑の濃い葉の中に、丸くて赤い果実を付けます。岡山県では南部で自生していますが、県北には稀にしか見られません。西賀茂神社の社叢には、本樹の外にも少々小さいナナミノキが3本ほど並んで自生しており、県下での分布北限を示す一例となっています。(文:津山市教育委員会発行『津山市の文化財』より)

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