水墨画家 阿部風木子氏(1923~2018)

abe.jpg

 墨に生きる 書・水墨画等思い出と感謝 阿部風木子
 2018年11月23日に亡くなった阿部風木子(阿部正直)氏ですが、いつかお目にかかりたいと思いながら月日が経ってしまいました。ただ生前に掲載の許可だけは戴いていましたので掲載させて頂きました。生家から生前の風木子氏の事も伺って来ました。
 岡山県美作市出身。大正12年生まれ。水墨画や書は、教育者だった父の影響で幼いころから始めた。雅号の「風木子」は、父(風木)の子だから風木子。

abeungyo12.jpgabeungyo15.jpg

阿部風木子氏の生家

・祖父「寿」が岡山県英田郡の郡会議員と村長でした。よき字を書いていた。
・父「郁太郎」(教育者)誠を一貫した人生。師・川合信水先生(日本のキリスト心宗)より天道を尊び、誠を一貫し、清心見神の教え。少し書画を書いたが「風木」と言った。
・母94歳死の直前に子供達に「有難う、有難う、家族の皆さん有難う、社会の皆様有難う」と。又、人は心が第一とも言った。

abe4.jpgabe-art.jpg

『Art MAISON international vol.20』に阿部雲魚・阿部風木子の兄弟の作品が載っている。

abe2.jpgyume.jpg

岡山県立津山商業高校にある。  K氏所蔵

sumi.jpgfuku.jpg

          個人蔵

fubokushi7.jpgfubokushi5.jpg

墨に生きる
-書・水墨画等思い出と感謝
人生は九十歳から
阿部風木子
「水墨之友・美術世界」社のご好意により一筆書く様に承った拙い一文を書く。
・家族の理解あり、墨に生きることが出来ました。
・多くの先輩、知人、友人等種々お世話になり、有難い。
・墨に親しむ様になったのは書と水墨が好き。
・家庭の状況に恵まれた。
・御立派な師、幾春会の皆様などの出会い。

abe02.jpgoda03.jpg

2017年日光東照宮にて写真向かって左が阿部風木子氏、右が甥の織田忠宜氏。

ロシア国立マネージュ国際殿堂展に於いて(2002年9月20日~22日)ロシア芸術家同盟賞(最高賞)とマネージュ認定作家受賞。
フランス・パリ美の革命展 in ルーブル展。
中国上海国立美術館(2003年2月20日~27日)日中友好30周年記念展に於いて最高賞「大華褒章」受賞、北京にも出品。
タイ国王立・首相府公演「環アジア教育芸術交流展グランプリ大賞受賞。(2004年3月8日)
タヒチ大統領展出品。(2003年)
中国北京「日本人100人展」・「中国人100人展」出品。(2003年)
ローマ田中水墨店・ロシアサンクトぺテルブルグ展出品(2003年)
第42回国際墨画展(2003年7月24日~29日)東京銀座田中貴金属ジュエリー~4・5Fにて開催。
埼玉県立近代美術館にて日中水墨画研究交流展出品、ローマ、フランスパリ出品。
国際墨画協会展、上野の森美術館。
フジ芸術友の会展、東京横浜にて68回開催。
他多数。


書家 阿部雲魚

・長兄正登(雲魚)書家で明治45年2月生まれ、103歳で死去。86年間書を書き、歌を作り、画を書き、刻字等入魂の修業をした。

abeungyo9.jpgungyo.jpg

(作品:作東美術館)


abe6.jpgabe7.jpg

次男高本正二(小学校の先生)90歳死去。子供達に書を教えたり、各地の展覧会で書の出品をして楽しんだ。
(他の兄弟は書画をやらず他の道を進んだ。)
(資料提供:織田忠宜氏)(写真:2018年6月10日、3月3日・13日、2月24日)