人形峠環境技術センターってどんな所?
2018年11月6日の小雨降る中でしたが、途中の山々の紅葉の景色に感動しつつ人形峠環境技術センター到着。日本原子力研究開発機構に予約を入れて時澤さん、日野田さんに案内していただきました。以前来たことはありましたが、現在どんなお仕事をされているのかが分かり勉強になりました。
人形峠環境技術センターのこれまでの仕事
原子力発電所では、燃料としてウランやプルトニウムを使用します。人形峠環境技術センターでは、燃料となるウラン鉱石を探す、掘り出す、鉱石からウランを分離する、ウランを濃縮するといった、原子燃料サイクルの上流技術といわれる技術開発を担っていました。
これらの技術開発は民間企業への技術移転を行う等、所期の目標を達成したため、2001年 (平成13年)に終了し、現在は施設の廃止措置を進めています。
目にも美しい光景でした。
紅葉の美しい道路を抜けて無事到着。
記念碑 オオサンショウウオ 餌の魚
正門前の東屋の水槽には天然記念物のオオサンショウウオ「通称:大ちゃん」(推定年齢100歳)が棲んでいます。ぜひ観察にお立ち寄りください。
人形峠環境技術センターの正門は、高清水高原トレッキングコースの起点・終点の近くです。正門前にウラン濃縮の技術開発で使用した金属を除染(クリアランス)し、再利用したテーブルとベンチを設置しております。
※クリアランスとは、放射能濃度が低く、人の健康への影響がほとんどないのもについて、国の許可・確認を得て、普通の廃棄物として再利用又は処分できる制度です。
日本でここでしか見られないウランの鉱脈
坑道入口で左:日野田さん、右:時澤さん。 花壇としてクリアランス物を利用
人形峠環境技術センターを見にきませんか。
人形峠環境技術センターでは、研究施設等を見学いただけます。費用は掛かりません(人形峠までの交通手段は各自で確保してください)。お気軽にお申し込みください。
・施設見学会(4月~11月までの第4日曜日)
・平日の施設見学(毎週、水・金曜日)
※冬季の施設見学会は除雪上の都合から、第4日曜日の施設見学会はお休みします。また、施設の都合により、一部施設について見学が出来ないことがあります。
坑道内で光るウランです。(見学前に空気清浄が行われます。)
見学坑道地質断面図です。 当時の暮らしがパネルで紹介されています。
原子力と人形峠の関わり
人形峠と原子力の関わりは、1955年(昭和30年)11月、通商産業省地質調査所が、この地において我が国で初めてウランの露頭鉱床を発見したことに始まります。
そして1957年(昭和32年)8月、上齋原・人形峠の地に事業所を構えて以来、60年以上にわたり原子力の研究開発を行っています。
(文:人形峠環境技術センター案内より)
アトムサイエンス館
子どもさんが楽しめそうです。
やさしく説明されています。
放射線の種類が解ります。
放射線と放射能の関係です。
放射線の性質の説明です。
地球が暑くなるとどうなる? エネルギー資源はあと何年?
上斎原スペースガードセンター
「追跡管制」ってどんな仕事なの?
追跡管制には、人工衛星や探査機がどこを飛んでいるかを正確に調べ予測し、通信を確立する「追跡」と、人工衛星や探査機の機器の状態を確認して、必要な制御のための指令を送る「管制」という二つの仕事があります。この二つの仕事は、大型のアンテナを持つ国内・海外の「地上局」を筑波からリモートで24時間監視制御する[ネットワーク管制システム」、人工衛星の監視制御を行う「衛星管制システム」、人工衛星の軌道決定や予測を行う「軌道力学システム」によって行われています。
ジャクサのコーナー。人形峠には宇宙望遠鏡が設置されています。
地球が生まれてから現在に至るまで
上斎原スペースガードセンターがあります。
世界の宇宙ロケットの歴史など
宇宙旅行に行った気分になれます。
宇宙と地上を結ぶこれからの技術
追跡ネットワーク技術センターは、人工衛星や探査機が宇宙で最大限の力を発揮できるように、さまざまな技術や新しいシステムの開発に取り組んでいます。
(文:追跡ネットワーク技術センター案内より)